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2015.05.30 16:00  週刊ポスト

米大発表のがん新薬 前立腺がん、白血病などに効く可能性も

 治療の難しい肺がんにも効果があった。カリフォルニア大ロサンゼルス校の研究チームはこの4月、他の治療法では効果がなかった肺がん(進行非小細胞肺がん)の患者で試験を行なった。半分以上のがん細胞の中に「PD-L1」が現われていた患者の45%に効果が確認できたと発表した。

 米製薬会社「ブリストル・マイヤーズ スクイブ」の肺がんの研究でも、化学療法が効かない患者、または他の臓器から転移した末期の肺がん患者の死亡リスクを、既存の抗がん剤より4割も低減したという。

 その他、欧米の研究では卵巣がんや前立腺がん、膀胱がん、白血病など、さまざまながん種に効果がある可能性が示されている。

 だが、この新薬も“夢の万能薬”ではない。一般的な抗がん剤とは異なる副作用が現われることがあり、注意を要する。

「免疫機能が高くなることで正常な細胞まで攻撃してしまい、甲状腺機能異常や腸炎などが出ることがあります。ごくまれに致死的な肺炎が起きるので、副作用を早期に発見し、治療することが重要です」(同前)

 また、免疫チェックポイントによって免疫が機能しなくなっているタイプのがん細胞に対しては効果があるが、それらが働いていない場合にはあまり効果が期待できないとされる。

「まだ新薬の研究は始まったばかりです。たとえば、免疫チェックポイントはPD-1だけでなく、他にも見つかっている。今後、さまざまな免疫チェックポイントを阻害する薬が開発され、それらを組み合わせたり、従来の治療法とセットで行なうなどすれば、効果が期待できる患者はさらに増えるはずです」(同前)

※週刊ポスト2015年6月5日号

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