芸能

哀川翔 舞台挨拶で「噛んでやろうか」を噛む奇跡起こる

「噛む」を噛む奇跡を起こした哀川翔

 映画『Z アイランド』の初日舞台挨拶に、監督の品川ヒロシ(43)はじめ、哀川翔(54)ら豪華出演者が5月16日集結。45分のナマトーーク!を繰り広げると聞いて、お邪魔してきた。

 この作品は、哀川の芸能生活30周年記念作品で、主演としては111本目にあたるという。

 物語は、哀川扮する元ヤクザの組長が、家出した養女を探すためにやってきた銭荷島(Z アイランド)で、ゾンビとの戦いやヤクザ同士の抗争に巻き込まれる姿を描く、後戻りなしの超絶アクションエンターテインメントだ。

 監督含む15人の共演者から祝福を受けた哀川は、「30周年にはもったいないくらい素敵な作品に仕上がったと思います。自分のひとつの足跡として、品川にメガホンを取ってくれないかとお願いした。もう主演の座は来ないかと思いますが、今回はきっちりやれたと思います。楽しんでもらえるはずです」と挨拶。

 撮影は昨年6月、佐渡島で約1か月に渡って行われたそうで、哀川は、「佐渡島での約1か月は厳しかった。皆さんよく生き延びてくれました。毎晩のように飲んでたんだけど…いやいや、違うだろ!」とテンション高めにひとりノリツッコミをして、会場を沸かせていた。

 完成後も「今までで一番やった」と胸を張るほどキャンペーンで全国を走り回ったのだそう。

 佐渡での撮影について品川監督が、「みなさんが地元で獲れた美味しい魚介類やお肉を振る舞ってくれているのに、その横で翔さんが自分で釣ったアジ50匹を出して…。なんでそんなことするの?」と聞くと、哀川は、

「いいじゃないか、そこ(佐渡島)で釣ったんだから。オレもサービスしたいんだよ! お陰で佐渡島の魚大使にも任命されちゃったよ」と答えた。

 品川監督の作品への出演は3度目というだけあって、息もぴったりだ。

 ゾンビと対決する作品だけに、出演者たちのゾンビメイクも話題だが、俳優の風間俊介(31)が、歌手&ドラマーのシシド・カフカ(29)に「ゾンビになるとしたら、この中で誰にかまれたいですか?」と質問すると、シシドは、「哀川さんですね」と回答。

 すると哀川が「噛んでやろうか」と、言葉をカミながら言ったので会場は大爆笑の渦に。

 哀川は品川監督に、「“噛んでやろうか”というセリフをカム、という奇跡が起きました!」と、ツッコまれたのだった。

 この日、本作が今夏カナダで開催されるモントリオール・ファンタジア国際映画祭に招待されたことが発表されると、品川監督は、プロモーションのお金は今日で全部使っちゃったんで、飛行機代が自腹なんですよ。今、よしもとが出すか出さないかでモメてます」と、明かしていた。

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