これら地方で愛され、規模も拡大させているご当地コンビニ。だが、清水氏が「コンビニは基本インフラビジネスなので、中小だと商品開発やサービス面で大手に太刀打ちできない」と指摘するように、寡占化の波はジワジワとローカルコンビニをも飲み込もうとしている。
「ココストアはイオン系のミニストップと提携し、イオンのPB(トップバリュ)商品を扱っていましたが、その関係を解消して現在ファミマと提携交渉に入っています。
また、スリーエフの四国でのエリアFC(フランチャイズ)だったサニーマートが今年2月からローソンのFCになったり、セーブオンが長野から撤退して7月より27店をローソンに転換する予定だったりと、再編の動きは一層激しくなっています」(清水氏)
今後も「看板」が変わるコンビニは増えそうだが、ローカルチェーンならではの魅力まで失われてしまう合従連衡なら、消費者も決して歓迎しないはずだ。