角谷:地デジが始まってテレビ各局がデータ放送をやりだしたのですが、当時、リモコンのあの4色ボタンに触った人がほとんどいなかった。それなら、これ無駄にしてるから、じゃんけんをやっちゃえ!みたいなことでした最初は。
──じゃんけんに勝つための法則はあるんですか?
角谷:それは教えられません。ガチでやってますんで(笑い)。
──SNSなどのネットに対する脅威はありますか?
角谷:実はそれこそが『めざましじゃんけん』を生み出した理由なんです。テレビはやっぱり人とつながってなきゃいけないってこと。いくらネットで情報を得られる社会になっても、視聴者と繋がっているという、言い得ぬあったかさや、見た時に思う感情なんかがテレビの役目だって思っています。フェイスブックとかの拡散能力って半端ないじゃないですか。だけど録画をされずに“ここは見ててね”っていうテレビらしいつながり方が、じゃんけんじゃないかなって思うんです。
──画面作りの工夫はありますか?
角谷:音と画、文字にはすごくこだわってます。テロップの位置、大きさ、文字の位置とか。音は相当研究しました。スタジオBGMと音声レベルって、音声レベルのほうが上じゃないとだめなんですが、いろんな技術的なことで時々逆転したりするんです。主役はやっぱり音声なんで、スタッフに音声あげてくださいと言いますね。
──オンリーワンのための新ネタはどうやって考えているのですか?
角谷:“盗み聞き”ですよ。電車に乗っていて、新入社員が初めて買った日経新聞を読みながら、どこを読んでいいかわからないから目が泳ぐのをかわいいなと思って見たり、レストランで横に座った人が何をしゃべってるのかなと聞き耳をたてたり、そういうことがプランにつながります。“盗み聞き”って楽しいですよね(笑い)。