ライフ

5分で効いて90分間継続 1本1万円「ED注射」のスゴい効果

 ED治療といえばバイアグラなどの内服薬が一般的だが、誰でも使用できるわけではない。重度の肝機能障害、または心筋梗塞などの虚血性心疾患の処方薬とは併用ができない。そんな人に救いの手を差し伸べるのがICI(陰茎海綿体注射)療法だ。川崎中央クリニック院長で医学博士の南部正樹氏が解説する。

「EDは海綿体の動脈硬化により引き起こされるので、血管を拡張させる効果を持つED治療薬が役立つ。内服薬の効果は体全体に回ってしまいますが、このICI療法は、血管拡張薬を陰茎に直接注入するため、他の薬との飲み合わせによる副作用が少ないのがメリットです。注射後は5~10分ほどで勃起し、60~90分間持続します。内服薬に比べて認知度は低いですが、高齢者をはじめICI療法を受ける人は増えています」

 バイアグラなどでは効果が薄いと感じた人もICI療法を選択している。その勃起率は約9割に達するという。注射から勃起までの時間が短いので、セックスの直前に自分で注射する必要がある。注射の打ち方は診断時に指導を受ける。バイアグラの効果が年々薄れていると悩んでいたAさん(62歳)は、昨年からICI療法を始めた。

「注射するのはペニスの根元から2~3cm上の側面。最初は恐怖心もありましたが、極細の注射針はチクリとする程度の弱い痛みなので、今では抵抗なく打っています。バイアグラは性的な刺激があって初めて勃起しますが、ICI療法は注射後10分程度で何もしなくてもギンギンになる。ペニスにグッと力を入れれば亀頭を動かすこともできる。感動しました」

 強制的に勃起させるため、感覚が鈍くなるなどの副作用がありそうだが、

「ペニスの感覚は通常と変わりません。むしろ、射精の時はいつもより勢いよく飛び出す感じさえしました。バイアグラだと体の火照りや倦怠感がありましたが、この注射はペニスだけが元気になる。ただ、射精後もしばらく勃ちっ放しになるのが難点です(笑い)」

 注意点もある。日本では自分で注射を打つことは国の認可を得ていないので、患者と医師の自己責任で行なうことになる。また、保険が適用されないため、1本1万円と高額になってしまう。たしかに安いとはいえないが、EDに悩む男性の救世主になるかもしれない。

※週刊ポスト2015年7月31日号

トピックス

永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン