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中国人マンション所有者 常時部屋貸しで旅館業法違反の疑い

 都内の高級マンションでは中国人による「爆買い」で風紀の悪化も問題視されるようになっている。湾岸のタワーマンションの最上階にあるパーティルームでは、連日中国人居住者がドンチャン騒ぎをした挙句、ゴミを片づけないなど、日本人居住者との間でトラブルも発生している。そして、今年4月には都心で建設中のあるタワーマンションで全住戸の半数以上を中国人が購入したと産経新聞が報じ、衝撃を与えた。

 せっかく高級マンションを買ったのに、中国人のマナーの悪さに辟易しているのは都内在住の50代男性会社経営者だ。

「マンションには親族や知人用のゲストルームがあり、一泊数千円で利用できるのですが、ほぼ中国人住居者に占拠されています。彼らはゲストルームが空いている日を全部押さえ、毎日のように、誰かに貸している。このため、地方に住む私の親が上京した際も部屋を使えませんでした。サービスの充実度も含めてこのマンションを選んだのに……」

 さらに今後、火種となりそうなのが世界中で広がりを見せている「Airbnb(エアビーアンドビー)」などの空室仲介サイトだ。

「これらのサイトは、不在時に自宅をホテルとして他人に貸し出せるサービスで、ネットで登録して宿泊者を募ります。通常は旅行などで家を空ける時に使いますが、中国人オーナーのなかには常時、他人に部屋を貸している人がいる。都心のタワーマンションなら、交通の便も良いので借り手はいくらでもいます。

 そうした貸し借りは厳密には旅館業法違反の疑いがありますが、黙認状態です。このままでは、高級マンションのロビーがガラガラとスーツケースを引いた“中国人宿泊客”だらけになりかねない」(不動産ジャーナリスト・榊淳司氏)

 このまま中国人が増え続けるとマンションの管理組合が乗っ取られる危険まで生じる。

「中国人が居住者の過半数を超えれば、管理組合の公用語が中国語になるかもしれません。過半数に至らなくても、ある程度中国人が増えれば、“議事録に中国語訳をつけろ”などの要求が出る可能性があります。数で圧倒して優位に立つのが彼らの常套手段です」(同前)

※週刊ポスト2015年7月31日号

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