スポーツ

佐々木信也氏 選手呼び捨てできぬ解説者は話にならぬと批判

 かつて『プロ野球ニュース』(フジテレビ系)の司会者として人気を博した佐々木信也氏(81才)は、野球中継が見られない現状を憂う。その最大の理由は、中継自体が減ったことだが、試合時間が長くなり過ぎたことも問題だという。佐々木氏が現役だった頃は2時間で試合が終わっていたが、昨年は平均3時間17分だった。それだけでなく、さらなる問題も指摘する。

 * * *
 この人の喋りが聞きたい、という解説者がいない。昔に比べて、明らかに解説のレベルが落ちています。聞いている視聴者が「そうだ、そうだ」と拍手を送りたくなるような名解説がない。
 
 選手を叱る解説者がいない。私はよく“辛口”といわれましたが、いいプレーは褒めて、悪いプレーは叱る。本当のことを言っているだけのこと。選手の名前を呼び捨てにできず、○○君とか、××選手などといっているようでは、話にならんですな。
 
 BSやCSでの中継だけではマニアのスポーツ。かつてのように国民的スポーツといえるよう、地上波でのプロ野球中継を取り戻すために、各自が知恵を絞らなくてはなりませんね。

●ささき・しんや/1933年、神奈川県生まれ。慶大卒業後、高橋ユニオンズに入団。実働4年で引退し、26歳の若さでNET(現・テレビ朝日)の解説者に就任。1976年からは『プロ野球ニュース』(フジテレビ系)の司会者として人気を博す。

※週刊ポスト2015年8月21・28日号

関連記事

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン