ライフ

漢字で脳活中の父 娘に「嬶」「嬲」「姦」などの意味を講釈

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せてきたのは、ご主人(43歳)が商社勤務の奥様(39歳)。ご主人が「脳活ドリル」を買ってきました。

 * * *
「日頃、頭の訓練をしてないからな。夫婦で脳を活性化しよう」と、主人が購入した「脳活ドリル」は、クロスワードやナンプレ、漢字しりとりなど色々あるので、飽きずに楽しめます。

 次に買ってきたのは中学1年生向けの漢字ドリル。一人娘が中1なので、「親子3人で楽しもう」というわけです。ただ、主人は漢字にすっかり興味を持ってしまい、漢字の成り立ちについての本を買ってきては、娘と私の前で講釈するように。

「『働く』とは『傍(はた)を楽にする』という意味だ。僕が働くのは妻子を楽に生活させるためなんだ」

 何か押し付けがましいと思いません? 勉強になるので黙って聞いていたんですが、この前、私が台所にいると、居間で娘に漢字の講釈をする主人の声が。

「良い女で『娘』、家に入った女は『嫁』、そこまではいいんだけどさ、ママみたいに年を取って鼻につきだす女性のことは、女に鼻で『嬶(カカア)』なんだ。漢字って、よくできてるよなぁ。あと、『なぶる』っていう漢字を知ってるか? 男2人に女が挟まれると書いて『嬲る』。意味は……」

 台所を飛び出し、「何教えてんのよ!」と怒鳴ると、「ほら、女1人でも凄い怒鳴り声だろ? これが3人寄るとどうなると思う? 女3人で『姦しい』」。うるさいわね、この宿六! 宿は「うちの夫」で、六は「碌でなし」、甲斐性なしのアンタのことよ!

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン