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野村克也氏 現場とフロント一体化で「俺にもう声かからん」

 野村克也氏と江本孟紀氏──球界のご意見番として、多数のメディアに登場し歯に衣着せぬ物言いで知られる。そんな二人が監督の重要性について語り合った。

──監督の采配はどれくらい勝敗に関係するものでしょうか。

野村:大きいよ。試合中のサインもあるが、一番大切なのは選手の起用や調子の見極めなど、試合が始まるまでのプロセス管理。ここが監督の腕のみせどころだ。手を抜いたらすぐ勝敗に現われる。監督が緊張感を持ってやっていると選手には伝わるもの。選手は横眼で監督を見ながら野球をやっているからね。

江本:ただ、今はそういう采配で魅せる監督はいなくなって、誰でも同じという感じになりましたね。球団も選手の補強さえしておけばいいという考え。監督で大事なのはフロントのいうことを聞くかどうか。最近は「現場とフロントが一体となって野球をする」とか、ワケのわからんことをいう時代です。

野村:もう俺には声はかからんだろうな。

江本:こんなうるさい監督、今のフロントは嫌でしょうね(笑い)。そういう意味では、まだ原は頑張っているほうといえるかもしれません。批判覚悟で、何とかしようとはしている。

野村:俺には何もしていないように見えるけど。

江本:例えばバントを失敗しても、しつこくやっとるじゃないですか。まァ、3番の坂本(勇人)にあれだけバントさせるのはどうかと思うけど。でもそれに文句をいう選手がいないのも不思議です。僕なら「アホか」ってとっくにブチキレてますわ。

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

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