スポーツ

武藤嘉紀「慶大時代の膝痛克服体験」が一流選手への扉開いた

古い人工芝サッカー場は下半身に負担が大きい

 ドイツのブンデスリーガで活躍するサッカー日本代表の武藤嘉紀選手といえば、ユース時代から活躍が伝えられていたスポーツエリートで、しかもしかもさわやかな慶応ボーイ。天は二物も二物も与えることがあるのだと感心させられる現在の活躍ぶりだが、学生時代には選手生命を危ぶまれる時期もあった。なぜケガを克服できたのか。(文・医学ジャーナリスト市川純子)
 * * *
 ドイツのブンデスリーガ・FSVマインツ05で活躍する武藤嘉紀選手。現役慶応大生として日本代表に選ばれた当時はイケメン、高身長、高学歴の三拍子揃った選手が現れたと話題になりましたが、活躍するまでにはケガとの闘いがありました。彼の才能を花開かせた慶應義塾大学ソッカー部監督で医学博士でもある須田芳正氏は、ケガと真摯に向き合った学生時代の姿勢がその後の活躍を支えたと言います。

「武藤君は大学1年の頃、試合中の接触により左膝半月板を損傷。膝のケガが原因で1年ほど試合に出られない時期がありました。サッカーができない時期も運動だけでなく食事や栄養も自主的に勉強し実践していました。一流選手になるためにはケガとの向き合い方が重要です」

 下半身のケガをきっかけに、そこをかばって他の部位も傷めるアスリートは多い。ケガをしたら適切な治療をしないと、現役を引退しても不調に悩まされ続ける可能性があると須田氏は警鐘を鳴らしています。

「スポーツ中に発生する怪我の統計をみると下半身が多く、なかでも足の関節や膝のケガは重症化しやすいという傾向にあります。選手にとって足首の捻挫はとてもよくあること。ただし足首の捻挫を繰り返し、そこをかばうと膝の負担が増えます。特に膝の場合繰り返し痛めてしまうことで、慢性的な痛みを抱え選手生命や選手寿命を大きく左右します。さらに中年以降にその後遺症により階段がおりづらいなど慢性的な痛みが現れやすくなります。

 現在変形性膝関節炎に悩む方は国内だけで3000万人いると言われています。若いとき、特に半月板損傷などのケガをした選手はきちんと治しておくことが大切です。また指導者や親もケガをした場合の知識は必要です」

トピックス

妻とは2015年に結婚した国分太一
「“俺はイジる側” “キツいイジリは愛情の裏返し”という意識を感じた」テレビ局関係者が証言する国分太一の「感覚」
NEWSポストセブン
二刀流復活・大谷翔平の「理想のフォーム」は?(時事通信フォト)
二刀流復活・大谷翔平の「理想のフォーム」は?「エンゼルス時代のようなセットポジションからのショートアームが技術的にはベター」とメジャー中継解説者・前田幸長氏
NEWSポストセブン
24時間テレビの募金を不正に着服した日本海テレビ社員の公判が行われた
「募金額をコントロールしたかった」24時間テレビ・チャリティー募金着服男の“身勝手すぎる言い分”「上司に怒られるのも嫌で…」【第2回公判】
NEWSポストセブン
元セクシー女優・早坂ひとみ
元セクシー女優・早坂ひとみがデビュー25周年で再始動「荒れないSNSがあったから、ファンの皆さんにまた会いたいって思えました」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
【スタッフ証言】「DASH村で『やっとだよ』と…」収録現場で目撃した国分太一の意外な側面と、城島・松岡との微妙な関係「“みてみぬふり”をしていたのでは…」《TOKIOが即解散に至った「4年間の積み重ね」》
NEWSポストセブン
衝撃を与えた日本テレビ系列局元幹部の寄付金着服(時事通信フォト)
《24時間テレビ寄付金着服男の公判》「小遣いは月に6〜10万円」夫を庇った“妻の言い分”「発覚後、夫は一睡もできないパニックに…」
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国民に愛された『TOKIO』解散》現場騒然の「山口達也ブチギレ事件」、長瀬智也「ヤラセだらけの世界」意味深投稿が示唆する“メンバーの本当の関係”
NEWSポストセブン
漫画家の小林よしのり氏
小林よしのり氏、皇位継承問題に提言「皇室存続のためにはただちに皇室典範を改正し、愛子皇太子殿下の誕生を実現しなければならない」
週刊ポスト
警視庁を出る鈴木善貴容疑者=23日午前9時54分(右・Instagramより)
「はいオワター まじオワター」「給料全滅」 フジテレビ鈴木容疑者オンカジ賭博で逮捕、SNSで1000万円超の“借金地獄”を吐露《阿鼻叫喚の“裏アカ”投稿内容》
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
「TOKIOを舐めるんじゃない!」電撃解散きっかけの国分太一が「どうしても許せなかった」プロとしての“プライド” ミスしたスタッフにもフォロー
NEWSポストセブン
大手芸能事務所の「研音」に移籍した宮野真守
《異例の”VIP待遇”》「マネージャー3名体制」「専用の送迎車」期待を背負い好スタート、新天地の宮野真守は“イケボ売り”から“ビジュアル推し”にシフトか
NEWSポストセブン
「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」
渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」
NEWSポストセブン