安倍がやっていることと言えば、世界中を飛び回って財政支援を打ち出すだけの「バラ撒き外交」だ。国連総会ではシリア難民支援と中東・アフリカ支援に計1800億円以上を拠出すると表明した。ほかにも、インド、スリランカ、ベトナム、フィリピン、パラグアイ、モザンビークなど、バラ撒きの総額は、この3年間で20兆円をくだらない。だから政治屋や官僚は、国民をさらに苦しめる税金を次々と考えている。
政治屋や官僚は国民のサーバントにすぎない。そのサーバントが国民を不幸にする日本は、彼らのおかげでとんでもない国になりつつある。
バラ撒き外交でカネをもらうときはどんな国でも笑顔で受け取るが、それだけでは国際社会の信頼は得られない。中国やロシアの暴走に対峙するためにどの国とどんなパートナーシップを築くのか、その戦略がなければ無駄金になる。
※SAPIO2015年12月号