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クレジットカードは2~3枚使い回しが得 還元率で選ぶべき

 何かと物入りな年末が近づいてきた。膨らむ支出のためには節約が大事。

 東京都に住む42才の女性会社員は「お得になるからとよくカードを作るけど、持っていることを忘れてまったく使わなかったり、結局お得な感じもしないし、意味があるのかな?」と疑問を抱く。

 そんな疑問に、消費生活評論家でジャーナリストの岩田昭男さんは、「カードの枚数は管理できる範囲で」と、アドバイス。重要なことは「日常生活に合わせること」だという。

「ポイントを効率的に貯めるには、できるだけ同じカードを使って支払うことです。そのためには、よく利用するお店のカードをメインに持つようにしましょう。いくらポイントが貯まっても、年会費がそれ以上かかってしまっては意味がないので、そこは厳密に計算したほうがいい」(岩田さん)

 まずチェックしたいのは年会費。永年無料のもの、利用すれば翌年無料になるもの、必ずかかるものなどがあり、「初年は無料」と言われて作ったものが、いつのまにか年会費がかかっているケースもある。

 利用額に応じてポイントなどで戻ってくる割合を「還元率」といい、たとえば200円支払ってもらえるポイントが1P(1P =1円)の場合は、還元率0.5%となる。年会費の金額と、そのクレジットカードを使って支払う年間の額を予測し還元額を計算し、還元される額が年会費を上回っていればお得ということになる。

「いちばん還元率が高いのは『タカシマヤカード』の8%(食料品など例外あり)でお得です」(岩田さん)

 年間に自分がどの百貨店でどれだけ買い物をするか、損をしないかを考えて選ぼう。また、コンビニをよく利用する人なら、メインのコンビニに絞ってお得にポイントを貯める選び方がある。

 たとえば、ローソンを利用する人でドコモの携帯を持っているなら「DCMXカード」(12月1日から「dカード」に名称変更。dカードは11月20日から受付開始予定)がお得。岩田さんが言う。

「dカードに変わる12月からはカード支払いで5%還元を受けられる予定です。常に5%還元なので持っておく価値はありますね」

 ファミリーマートでの買い物で貯まるのはTポイントだが、Tポイントを貯めたい人に岩田さんがオススメするのは「Yahoo!JAPANカード」。

「Tカードはファミマでの利用だけだと還元率が0.5%でなかなか貯まりませんが、Yahoo!JAPANカードはYahoo!ショッピングやロハコ(通販サイト)の利用でTポイントが貯まり、還元率は3%です」

※女性セブン2015年12月3日号

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