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美容左右する「血管力」 鏡で舌を見るだけで簡単に調べられる

 12月3日放送の『カラダのヒミツ』(NHK BSプレミアム)で、「年齢による肌の劣化」を取り上げられた。番組で紹介されたのは、『花王』や『資生堂』など大手化粧品メーカーと医学界の最新研究によってもたらされた革命的な発見。「肌の状態は皮膚ではなく血管で決まっていた」ということだった。

 もちろん血管は肌だけでなく、命も左右する。健康にも美容にも重要な「血管力」だが、番組ではこれを自分で調べる方法も紹介された。それは、鏡で舌を見るだけでいいのだという。

 多くの血管が通う舌は血管力を測る重要なバロメーターで、舌の表皮がピンク色なら健康。暗い褐色、紫色なら血行が悪く、血管が劣化している可能性があるそうだ。

 舌の裏側も要チェックポイント。2本の血管がまっすぐなら健康で、蛇行していたら血行が悪い。問題は、自分の血管力がわかった後。どう血管力を改善していくか。番組にも出演した大阪大学微生物病研究所教授の高倉伸幸氏は解説する。

「最も効果的なのは食事療法です。例えばヒハツ(香辛料の一種)には毛細血管の壁細胞をはがれにくくする効果があることがわかっています。シナモン、ルイボスティーにも同様の効果があり、毎日でも飲んだ方がいいです」

 入浴も重要で、心臓に負担をかけないよう、40℃以下のぬるめのお湯に浸かることで血流がよくなる。適度な有酸素運動も効果的だ。

 逆に、絶対に避けたいのが焼いた肉料理の“お焦げ”の部分。「AGEs」という血管を劣化させる物質を大量に含んでおり、摂取すれば肌荒れに直結することになるという。

 早くから血管力に注目してきた『花王』は、7月30日、《血管力と皮膚性状(肌荒れの有無)の関係を発見》とする研究結果を発表した。

 同社によれば、30代~50代の女性37人を対象に、15℃の冷水に1分間手を浸した後の皮膚温度回復率をマンモグラフィーで測定。

 10分後に70%以上回復した人を「血管力の高い人」、70%未満だった人を「血管力の低い人」と分別して皮膚性状を調査したところ、血管力の高い組は、低い組に比べて肌荒れとかさつきが半分以下だったことが判明したという。

 疑問の余地はもうない。明日からのスキンケアは「血管力」を意識して!

※女性セブン2015年12月24日号

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