ビジネス

新型プリウスは燃費よりも装備と色を重視せよと専門家が解説

 モテ車を解説する「週刊ポスト」連載の「死ぬまで カーマニア宣言!」。今回は、6年ぶりにフルモデルチェンジされたトヨタの4代目プリウスについて。これまでにクルマを40台買ってきたフリーライター・清水草一氏(53)が、4代目プリウス購入にあたり注目すべきポイントを解説する。

 * * *
 ご同輩諸君。トヨタ・プリウスと言えば今や国民車。その4代目が12月9日から発売された。果たして新型プリウスは買いか? そして美女にウケるのか? 発売に先駆けてプロトタイプ車に試乗してきたので、それを元に考察してみたい。

 まずボディデザインだが、これは悪くない。特に後姿は、見た瞬間に強い未来感がある。トヨタの燃料電池車「MIRAI」の流れである。

 ボディサイズは、先代に比べて6cm長く(4540mm)、1.5cm幅が広く(1760mm)なり、背は2cm低く(1470mm)なっている。横からのシルエットは今までよりあきらかに長く平べったく見えて、速そうだし高級そうだ。

 そして顔。面を貼り合わせたような複雑な造形で、試乗会場では「なんじゃこりゃ」と拒絶反応を示す報道関係者のオッサンも少なくなかったが、先代と並べて見れば明らかに斬新で、先代が平凡に見える。違和感がある方も、おそらくすぐに慣れるだろう。

 燃費や走りはどうか。

 新型プリウスのウリは、リッター40kmという低燃費だ。ただ、カタログ燃費(JC08モード)でリッター40kmを達成したのは、最も安くて装備の簡素な特殊なグレードだけで、実用的なグレードはリッター37kmちょっと。しかも実際にはこんな数字は絶対に出ない。

 先代プリウスの実燃費はリッター20km前後(カタログ燃費リッター32.6km)だが、それがリッター22kmになるくらいだと思えば間違いないだろう。先代から乗り換えても、ガソリン代の違いはほんのわずかである。ここまで来ると、低燃費はあまりセールスポイントにならない。

 そこらへんはトヨタもよくわかっていて、今度のプリウスは走りの質感を高めることにも注力している。重心を低く、ボディをしっかりさせ、ドイツ車的な安心感やガッチリ感のある走りを目指しているのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン