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2016.01.04 07:00  週刊ポスト

角居勝彦調教師 年初の重賞京都と中山2つの金杯がもつ意味

 新年最初の重賞、京都金杯(芝・1600メートル)、中山金杯(芝・2000メートル)。1年の最初の中央競馬開催日に行なわれるだけあって、初詣のような気分のファンも多いようだが、陣営にとってはとても意味のあるレースなのだ。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、2つの金杯の意義について解説する。

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 有馬記念で年が終わり、金杯で新年が始まる。ファンのみなさんにとっては、フレッシュ感、スタート感にあふれる重賞ですね。

 金杯への出馬は、一つ年を重ねた馬の「この進路で飛躍を!」という意志表明、決意表明です。とくに京都金杯はマイル戦で、タメを利かせてラストで切れる馬を、というウチの流儀に合う。

 エキストラエンドは3歳時、あと一歩のところでクラシック出走を果たせませんでしたが、10月に2400メートルの条件戦を勝ちました。4歳時は同距離の日経新春杯から使い始めましたが、古馬の壁は厚く、距離を縮めていったところで結果が出るようになりました。それで5歳時はマイルで勝負しようと考え、2014年の京都金杯に出走、C・ルメールの騎乗で快勝しました。道中じっくりと後方でタメて、直線で一気に抜け出した。

 この年は、マイル重賞ばかり8戦に使い、一線級のマイラーにもまれて成長しました。翌2015年も京都金杯からスタート(2着)。「今年こそマイラーとしてGIを狙うぞ!」と決意表明したとおり、マイル路線をひた走りました。

 決意表明という意味では明け4歳馬。3歳時はやはりクラシック路線にこだわりますが、これからは「マイラーか、ステイヤーか」「芝か、ダートか」といった生き方を問われる。人間でいえば、将来どの方向へ進むのかを決める青年期です。

 馬もそろそろ自己主張が始まります。「2000は長い。オレは1600できっちり走りたいんだ!」とか(笑い)、そんな気配が現われてくる。血統背景をベースに、馬の気持ちやレースぶりを見て、進路を考えます。今後どのレースに使っていくか。調教師にとって最大のミッションといっていいでしょう。

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