芸能

ケーシー高峰 「宍戸錠は被災地でもモテモテだった」

「宍戸錠伝説」を振り返るケーシー高峰氏

 数々の日活アクション映画で主演を務めた宍戸錠氏(82)は、名俳優として名を馳せるとともに、モテ男としても有名である。宍戸氏の“悪友”の漫談家・ケーシー高峰氏(81)が、宍戸氏との思い出を語る。

 * * *
 俺とジョーちゃんは日大芸術学部の同級生なんだ。お互い1952年に試験を受けて、俺はまず医学部に入った後、転部願を出して秋からジョーちゃんのいた芸術学部に移った。今でも同級生で一番の仲良しだよ。

 ジョーちゃんは大学時代からよくモテた。悔しいけど、女のほうから寄ってくるんだ。「一回、抱かれてみたい」と思わせる色気がその頃からあったんだよな。色んな女のコと連れ立ってキャンパスを歩いていた。とにかくジョーちゃんの周りにはいつもイイ女がいたのを覚えているよ。他の男から見たら嫉妬というか、悔しい気持ちも湧くよね。

 お互い大学は2年で中退。俺は寄席の世界に飛び込んで、ジョーちゃんは日活に入社した。ジョーちゃんが日活ニューフェイスに受かった後、代々木駅前の俺の部屋に泊まったことがあった。

 翌朝、ジョーちゃんが身支度してるから、「どこか出掛けるの?」って聞いたら、「日活のホリキュウさん(堀久作社長)が背広作ってくれるから高島屋に行く」と言って部屋を出て行った。その後ろ姿からはすでにスターのオーラのようなものが醸し出されていたね。社長直々に背広を仕立ててくれるほど、目をかけられていたんだ。日活入社後はさらにモテモテで、もうその頃には悔しさなんて消えていたよ。

 2011年の東日本大震災後、今、俺が住んでいる福島県いわき市にまでジョーちゃんが訪ねてきてくれた。2人して街中を連れ立って歩いていると、地元の女性たちがジョーちゃんに手を振るの。「キャー、錠さ~ん!」って、いい年したオバチャンまで黄色い声援を上げる始末でさ。イヤんなっちゃうよ。俺なんて25年以上も住んでるのに街を歩いていてそんな嬌声、1度も掛けられたことないんだもん(笑い)。

 でも、それを見て改めて思ったよ。「やっぱり、ジョーちゃんは今でもスターなんだな」って。

【プロフィール】ケーシー高峰(けーしー・たかみね)/1934年山形県生まれ。元医師志望で医事漫談の創始者。俳優やタレント業もこなす。現在は福島県いわき市在住

撮影■村上庄吾

※週刊ポスト2016年1月29日号

トピックス

ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
今の巨人に必要なのは?(阿部慎之助・監督)
巨人・阿部慎之助監督「契約最終年」の険しい道 坂本や丸の復活よりも「脅かす若手の覚醒がないとAクラスの上位争いは厳しい」とOBが指摘
週刊ポスト
大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、不動産業者のSNSに短パン&サンダル姿で登場、ハワイの高級リゾードをめぐる訴訟は泥沼化でも余裕の笑み「それでもハワイがいい」 
女性セブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《ベリーショートのフェミニスト役で復活》永野芽郁が演じる「性に開放的な女性ヒロイン役」で清純派脱却か…本人がこだわった“女優としての復帰”と“ケジメ”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の一足早い「お正月」》司組長が盃を飲み干した「組長8人との盃儀式」の全貌 50名以上の警察が日の出前から熱視線
NEWSポストセブン
垂秀夫・前駐中国大使へ「中国の盗聴工作」が発覚(時事通信フォト)
《スクープ》前駐中国大使に仕掛けた中国の盗聴工作 舞台となった北京の日本料理店経営者が証言 機密指定の情報のはずが当の大使が暴露、大騒動の一部始終
週刊ポスト
タレントとして、さまざまなジャンルで活躍をするギャル曽根
芸人もアイドルも“食う”ギャル曽根の凄み なぜ大食い女王から「最強の女性タレント」に進化できたのか
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
NEWSポストセブン