「2002年にイギリス、それにドイツとイタリアが続き自由化されています。ヨーロッパでは、他にもスペイン、ノルウェーなどがすでに自由化に踏み切っていて、アメリカは50ある州のうち、13州が自由化です」(巻口さん)
自由化ということは、コンビニやスーパーでも電気が買えるようになるのか? 1月からすでに申し込みが開始された「スマ電」。これは、スーパーで電気が買えるようになるサービスだ。
「2000年以降、スーパーなど小売店を対象に電力を売っている企業があります。そうした企業が、スーパーを窓口にして店頭で一般家庭にも電気を売るようになる。そのスーパーで特典が付くなど、付加価値が魅力になります」(巻口さん)
不安なのは、料金が安い会社に切り替えて停電になったりしないかということだが…? いくら安くても、これまで電気を供給したこともない会社だったら、安定して流れてくるのか心配になるのは当然のこと。しかし、その心配は無用だという。
「日本の自由化制度では消費者保護の観点から、電気が止められることがありません。いずれの会社から電力を買うことにしても、配電はこれまで通り、すべて同じ電線からです。だから、もしある会社の電力が万が一不足してしまったら、他社がその分を補い、その料金は不足させてしまった会社が支払うことになります」(巻口さん)
※女性セブン2016年2月4日号