「この間のお正月は、それぞれ奥さん、婚約者、彼女を連れてきました。まだ結婚していない子もいますが、全員を“平等に大切”にしないといけなくて、大変でした。どのお嬢さんも一人娘で大切に育てられていて、私を含めて周囲に気を使うなんていうことがなかなかできないみたい。
婚約者から有名店のケーキをもらって、彼女から手作りクッキーをもらったりしたとき、ちょっとでも扱いに差をつけると、へそを曲げて、後で私が息子から怒られるんです。男の子なんて彼女ができたらそっちが大事。今からこんなに気を使うくらいなら、結婚したら距離を置いたほうが楽じゃないでしょうか」
嫁に気を使い、孫の面倒も見るのに、孫育てに口を出したら怒られる。嫁としても、“嫁だから我慢する”という価値観がないからこそ、気の合わない義両親とは暮らしたくないし必要以上につきあいたくない。でもやっぱり“嫁に言うべきことは言いたい”──。
「言っていいんです。今のお嫁さんたちは“言ってもらってできることはする、嫌なことはしない”というわかりやすいスタイル。教えてもらってないから、知らないだけということもある。言われた嫁も、嫁だからって全部受け入れるわけじゃないけど、伝えないことにはわかりませんから。嫁も知らないからやらないだけで、悪気はないんです」(池内さん)
※女性セブン2016年2月4日号