普段は妻の尻に敷かれて肩身が狭い生活を強いられているが、いつかはやり返したいと思っている夫も少なくないはず。茨城県に住むファミレスアルバイトの女性Kさん(42才)の夫(44才)も、そんな一人。でも、気弱な夫の仕返しがうまくいくわけもなく…。Kさんが夫のトホホなエピソードを披露する。
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夫婦げんかでどんなに私が怒っても、口を真一文字に結んでダンマリの夫。腹立つなんてもんじゃないわよ。
この間もそう。あんまり頭にきたから、「何黙ってんのッ! 男なら何か言い返してみなさいよ。ほ~ら、ほ~ら」と軽く小突いてみたの。そしたらさすがの夫も手を握りしめて、唇がプルプル震え出してね。
「い、いいか、言いたいこと言うからな、言うからな。こ、こ、こ…この、ぶたぁ」
えっ? 結婚して初めての夫の反撃がこれ? 腰が抜けそうになったわよ。そしたら翌朝、さらに驚いたことが。夫が会社に出かけたあと、これ見よがしに1冊のノートがテーブルに置いてあったから見たら、「オレのほんしん」という殴り書きのタイトルの下に「ぶた女」「デブ」「バカ」「オニばばあ」「三段腹」「ぶた女の母ちゃんもぶた、父ちゃんもぶた」などなど、小学生低学年並みの落書き。
これでも夫って、某研究所に勤める理系男なのよ。なんでこんな男と結婚したのか、わかんなくなっちゃった。
※女性セブン2016年2月18日号