〈宮崎:選挙の1年ぐらい前から仲良くさせてもらってて、一緒にびっくりドンキー行きましたからね。
武藤:そうですね。励ましあってハンバーグ食べてね〉

 びっくりドンキーもこんなところで名前を出されてとんだ迷惑である。その後、まともな安全保障の話に行くかと思ったらなぜか突然甲賀の忍者の話になる。それが終わったところで再び安保の話になり、マスコミ批判へ。宮崎は「なかなか歪んだというか、ある意味偏った世論を形成しようということもありありとわかってくると、それとも我々は向き合って戦っていかなきゃいけない」と述べた。

 2人を叩き続ける現在のマスコミに対して怒りの楔を約2年前から打ち込んでいたのである! なんという先見の明! 宮崎の会見は「潔い」と評判にはなったものの、「色々な女に対して性欲を抱くのは男として当然ではないか。私が悪いというある意味偏った報道しやがって」と今は思っているかもしれないので、当時のこの発言は実に味わい深いではないか。

 もう一つ注目したいのが男性買春騒動の武藤が宮崎を「謙ちゃん」と呼んでいる点である。この2人のやり取りから同人誌作家がBL(男性同士の恋愛)ストーリーを創作することを期待したい。パタリロ風童顔・武藤と188cmの大男・宮崎の「謙ちゃん鮒寿司食べて」「マジかよ、やめろよ……」なんて最高じゃないか!

※週刊ポスト2016年3月4日号

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