ライフ

誘惑に抗えない「〆のラーメン6重苦」とは?

「ラーメン6重苦」とは?

 ラーメン好きには耳の痛い話。「最先端医科学研究会」代表理事の村上篤良氏は、自身も「ひいきの脂ギトギト系ラーメン店には、これまで1000回以上通った」と告白するラーメン党である。しかし、心を鬼にして「〆のラーメン6重苦」を訴える。

「あるとき、氷の入った『お冷や』にスープの脂がポタッと垂れるところを見て、6重苦が一気に頭に浮かんでしまったのです。氷水で固まった脂は消化するのが大変ですから、【1】消化活動で大量の活性酸素(がんの原因)が発生します。もちろん、【2】夜の飲食は肥満の原因です。味の濃いラーメンのせいで大量の氷水を飲むと、【3】3分の2の免疫組織が集まるお腹が冷えて免疫低下します。

 そして【4】消化活動によって体温が上がり、睡眠の質が下がります。それによって【5】サーカディアンリズム(概日リズム)が狂って免疫や精神状態に悪影響を与える危険があります。さらに、消化された脂は炎症性物質を誘発しますから、【6】アレルギー症状を悪化させる可能性が高いのです」

 塩辛さと脂はご馳走だ。原始人の時代から、人類はほとんどの時間を塩辛い食物、脂(カロリー)の多い食物を探し求めて生きてきたから、ラーメンの魅力にはなかなか勝てない。

「人類を含め、動物のストレスの9割は“餓死したくない”という漠然とした恐怖だとされます。残りの1割は、捕食者に見つかった時に感じる“食われる”という具体的な強い恐怖です。だから現代人も漠然とした恐怖を感じると『空腹スイッチ』が入って、どんどん食べたくなるのです。お酒で判断が鈍っているときにも、このスイッチが間違って入ってしまうわけです。

 逆に、強い恐怖に襲われると、食べている場合ではないので『拒食スイッチ』が入ります。この場合は、体を壊してしまう結果になりかねない。現代人は多くのストレス=恐怖に囲まれて生活しているので、どちらのスイッチも入りやすい。だからダイエットに失敗するのです」(村上氏)

 村上氏は、日本でサプリメントという言葉さえ一般的でなかった1990年代から、トップアスリートをサプリでサポートしてきたサプリメント・マイスターである。近著『コンビニで買える「やせるサプリ」「若返りサプリ」』では、ラーメン6重苦や肥満スイッチに勝つサプリ活用法を具体的に紹介している。

 例えば、脂と塩分の排出を促す「キトサン」の働きや、ストレスにより発生した活性酸素を消す「ビタミンC」が、厚労省が定めた摂取推奨量の約10倍にあたる1日1000~2000mg必要であることなどを解説している。

関連キーワード

関連記事

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン