ライフ

女性のホルモン状態 基礎体温から分かる情報は多い

タレントで産婦人科医の丸田佳奈さんが女性ホルモンを解説

 女性の体調を大きく左右するのが「女性ホルモン」だ。そして、健康的で美しい肉体と精神を保つには、ホルモンバランスを整えることが重要だが、そのためにはホルモンの状態をしっかり把握しておく必要がある。そこで、週2回36時間の当直を含む病院勤務をしながら、タレントとしても精力的に活動する産婦人科医で『キレイの秘訣は女性ホルモン』(小学館)を上梓した丸田佳奈さんに、ホルモン状態を知るための方法を聞いた。

 * * *
 ホルモンバランスを整えるには、今の自分のホルモンの分泌状態を知ることが肝心となります。そのために推奨しているのが基礎体温。なぜなら、2つの女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が規則正しく分泌され排卵が起こっていれば、低温期と高温期が一定期間、交互に繰り返されているからです。

 よく「基礎体温をつけるのは面倒だし大変で続かない」という声を聞きますが、基礎体温表からわかる情報量はとても多く、婦人科の医師にとってとても重要な判断材料。女性ホルモンのバランス、排卵の有無やその時期など、体に関するさまざまなデータを読み取ることができるのです。

 ではさっそく、基礎体温を測ってみましょう。まず婦人体温計(基礎体温計)を用意してください。婦人体温計では小数点以下2位まで測れるため、正確な数値が残せるのです(通常の体温計では小数点以下1位までしか測れないので、産婦人科ではNGとしています)。

 測り方はいたってシンプル。朝、目を覚ましたらすぐに舌の下に婦人体温計を入れるだけ。測り終わるまでは、なるべく動かないようにしてください。

 毎日、同じ時間帯に測ることが理想ですが、寝る時間が不規則で、起きる時間もバラバラという人は、5時間以上の睡眠をとってから体温を測ればOK。測定した体温は専用の基礎体温表に記載して、グラフにすれば完成です。

 グラフの見方は36.7℃以下が低温期、36.7℃以上が高温期とされています。いずれも14日間前後続くことを良好とします。体温のバラつきが多く低温期と高温期がはっきりしなかったり、高温期が短い、高温にはなるものの一時的に低下してしまったりという場合は、ホルモンバランスが崩れている可能性があります。

 平均的な生理周期は28日といわれますが、個人差があり、25~38日以内であれば正常です。また生理の期間は3~7日間とされています。この期間よりも短かったり、長くなったりしたときは要注意。ホルモンバランスが崩れているほか、妊娠や病気の可能性があります。

 できれば生理の日、薬を服用した日、おりものに変化があった日(中間期帯下感)、SEXをした日、風邪をひいていた期間といった情報も書き込んでおきましょう。普段の生活での体調管理や、何か不調があったときの診断に役に立ちます。

撮影■アンディ・チャオ

※女性セブン2016年3月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
今の巨人に必要なのは?(阿部慎之助・監督)
巨人・阿部慎之助監督「契約最終年」の険しい道 坂本や丸の復活よりも「脅かす若手の覚醒がないとAクラスの上位争いは厳しい」とOBが指摘
週刊ポスト
大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、不動産業者のSNSに短パン&サンダル姿で登場、ハワイの高級リゾードをめぐる訴訟は泥沼化でも余裕の笑み「それでもハワイがいい」 
女性セブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《ベリーショートのフェミニスト役で復活》永野芽郁が演じる「性に開放的な女性ヒロイン役」で清純派脱却か…本人がこだわった“女優としての復帰”と“ケジメ”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の一足早い「お正月」》司組長が盃を飲み干した「組長8人との盃儀式」の全貌 50名以上の警察が日の出前から熱視線
NEWSポストセブン
垂秀夫・前駐中国大使へ「中国の盗聴工作」が発覚(時事通信フォト)
《スクープ》前駐中国大使に仕掛けた中国の盗聴工作 舞台となった北京の日本料理店経営者が証言 機密指定の情報のはずが当の大使が暴露、大騒動の一部始終
週刊ポスト
タレントとして、さまざまなジャンルで活躍をするギャル曽根
芸人もアイドルも“食う”ギャル曽根の凄み なぜ大食い女王から「最強の女性タレント」に進化できたのか
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
NEWSポストセブン