国内

舛添要一氏がかつて語っていた「極楽財産術」の中身

渦中の舛添要一都知事

 公用車での温泉地通いや、家族との旅行を「政治活動」として政治資金から支出していた疑惑に加え、5月15日にはヤフーオークションで絵画を購入し、それを「資料代」として政治資金収支報告書に計上していた事実も明らかになった。

「金持ちにはケチが多い」という“金言”を体現するかのような舛添要一・東京都知事は、かつて1円でも多く財産を築こうとする執念の蓄財術を『週刊ポスト』誌に語っていた。

 記事は、「舛添要一『50歳からの極楽財産術』」(2005年7月29号)と題したもので、舛添氏が老後のための財産形成術を余すことなく公開している。

〈仕事に追われた第一の人生を卒業し、自分の好きな生き方が選択できる第二の人生が待っているわけですが、実は、それもお金の準備があってこそなのです〉

 と語る舛添氏。自身の実体験を踏まえて〈家計は妻任せにせず、(中略)毎月の収入と支出をきちんと把握する〉と説く。どうやらこの約束事は現在も守っているようだ。

〈この不景気の時代に、収入を殖やすことは容易ではありません。その分、減らせる支出がないか細かくチェックする。節約というと世知辛い感じもしますが、家計費が1割削減できれば、10%の金利がついた金融商品を購入したのと同じ効果が上げられるのです〉

 政治資金の私的流用で削減した家計費は1割どころではなさそうだ。

 舛添氏が勧めるのは節約だけではない。2005年当時、参議院の財政金融委員会委員を務めていた舛添氏は、自身は株式投資をしていないとしつつも、

〈妻は株主優待や配当狙いで株式投資を実践しているようで、それらを利回りに換算すると、銀行の定期預金金利よりはるかに有利〉

〈株式投資をやっていれば、流行や国際情勢まで考えなければならないのでボケ防止に役立ちますよ(笑い)〉

 と語っている。

 バブル期には、不動産投資にも挑戦したというから根っからの「財テク」好きだが、バブル崩壊とその後のデフレ進行によって、3億円で購入した東京・世田谷の物件が6000万円まで下がってしまうなど、不動産投資は大失敗している。

 これに懲りたのか、

〈不動産投資は、今の日本ではお勧めできません。デフレ経済がまだまだ続きそうだからです〉

 と語っていた。

※週刊ポスト2016年6月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

山田和利・裕貴父子
山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評
NEWSポストセブン
国内未承認の危険ドラッグ「エトミデート」が沖縄で蔓延している(時事通信フォト/TikTokより)
《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
【美しい!と称賛】佳子さま “3着目のドットワンピ”に絶賛の声 モード誌スタイリストが解説「セブンティーズな着こなしで、万博と皇室の“歴史”を表現されたのでは」
NEWSポストセブン
8月27日早朝、谷本将志容疑者の居室で家宅捜索が行われた(右:共同通信)
《4畳半の居室に“2柱の位牌”》「300万円の自己破産を手伝った」谷本将司容疑者の勤務先社長が明かしていた“不可解な素顔”「飲みに行っても1次会で帰るタイプ」
NEWSポストセブン
騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン
ロシアで勾留中に死亡したウクライナ人フリージャーナリスト、ビクトリア・ロシチナさん(Facebook /時事通信フォト)
脳、眼球、咽頭が摘出、体重は20キロ台…“激しい拷問”受けたウクライナ人女性記者の葬儀を覆った“深い悲しみと怒り”「大行列ができ軍人が『ビクトリアに栄光あれ!』と…」
NEWSポストセブン
谷本容疑者(35)の地元を取材すると、ある暗い過去があることがわかった(共同通信)
「小学生時代は不登校気味」「1人でエアガンをバンバン撃っていた」“異常な思考”はいつ芽生えたのか…谷本将志容疑者の少年時代とは【神戸市・24歳女性刺殺】
NEWSポストセブン
大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン