芸能

アイドルはストーカー化したファンにどう対応すればよいのか

地下アイドルでライターの姫乃たま

 全国で真夏日が記録された5月21日、小金井市のライブ会場前で出演予定の女性が全身を何か所も刺される事件が起きた。刺傷を認め逮捕されたのは、自宅がある京都から移動してきた岩埼友宏容疑者。事件発生直後、被害者が地下アイドルではないかとの報道が相次いだことから各マスコミの取材が殺到した地下アイドルでライターの姫乃たまさんが、ファンとストーカー、SNSでの振る舞い方やプレゼントの受け取り方について、改めて考えた。

 *  * *
 東京都小金井市で、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さんがファンの男性に刺されるという事件が起きました。事件当初、被害者が「アイドル」と報道されていたことから、アイドルに焦点を当てた報道が多くなされましたが、本質はストーカー問題です。ですからアイドルに限らず女性、そして女性からストーカー被害を受けていて警察から満足に対応してもらえない男性等々、全員に関係のある事件です。もちろん、私にとっても他人事ではありません。

 地下アイドルとして活動している私は、インターネットで不特定多数の人に、いつどこでイベントに出演するかを宣伝しています。不特定多数の人へスケジュールを公表するのは危険な仕事に思われるかもしれませんが、自分の経験を振り返ると、コンビニでアルバイトをしていた時の方がずっと、複数の特定の男性から、帰り道に待ち伏せされたり、レジの前に居座られたりするような被害にあっていました。

 私は経験から、このような被害にあった場合、とにかく相手を刺激しないことが重要であると感じています。そして、身近な人間ときちんと接することが、防犯に繋がると考えています。

 たとえばSNSでは、時々面識のない人から、セクハラまがいのメッセージやリプライ、誹謗中傷が送られてきます。これまで私は、こういったアカウントはすぐにブロックして、アクセスできないようにしていました。面識がないうえに、SNSでのからかい程度なら、はなからブロックすれば飽きてくれるだろうと考えていたからです。

 こうして実際に、今までトラブルに発展することはありませんでしたが、今回の事件がツイッターをブロックされたことも凶行へのきっかけの一つだったと報じられているため、ブロックによって拒否したことで、逆上される場合もあると思い直し、適切な対処法がわからなくなってしまいました。私にとっては知らない人でも、相手は自分の中で考え続けた果てに送った言葉かもしれません。

 早めに拒否の意思を伝えれば、大事にはならないこともあります。しかし、きちんと拒否の気持ちを伝えるのは、相手によっては危険です。恐怖を感じると、怒ったり、否定したりしてしまいがちですが、拒否されたことで焦って関係を縮めようとして、凶行に及ぶ人もいます。恐れさえ見せないのはすごく勇気がいることですが、心を強く持って、構わないことが大事です。

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