国内

山尾志桜里氏の本がバカ売れ 成功への近道は期待できぬ内容

東大時代の本が人気の山尾志桜里氏

 民進党の政調会長に大抜擢された直後に「地球5周分」のガソリン代を政治資金収支報告書に計上した問題で時の人となった山尾志桜里氏(41)。彼女が東大生時代の1995年に執筆した本が、いまになって「バカ売れ」しているという。

 山尾氏は、11歳でミュージカル『アニー』の主人公を務めた。『アニーの100日受験物語』(ごま書房)と題されたその本は、自身の実体験をもとに、山尾氏なりの「受験に成功する秘訣」が書かれている。

 一時はAmazonの中古市場で定価900円の何倍もの値段がつき、在庫切れとなったほどの人気ぶりなのだ。

 表紙には、「私は、コツコツ勉強する優等生ではなかった」とある。しかし、オーディション合格、東大現役合格、司法試験合格、国会議員当選など、経歴は華々しい。

〈(経歴を言うと皆は)私はまるで人間じゃない、スーパーウーマンみたいな目で見ます。残念だけど、期待ハズレ。私はそんな大した人間ではありません〉

 それでは一体どんな秘策で受験戦争を勝ち抜いたのかと思いきや──。

〈問題は、“やらなきゃいけないときにやる”〉
〈勉強をやる気になれなくなってしまったら、やめてしまいます〉

 など、一般の受験生には参考になりそうにない「我流」の受験勉強法を語る山尾氏。しかも、山尾氏が東大の受験勉強を始めたのは高3の9月だという。さらに、

〈私は小さいときから本が大好きで、どんなときでも本を手放したことはありませんでした。(中略)私にとって本を読むのは、顔を洗ったりするのと同じで、ごく自然なことだったのです〉

〈「勉強なんて、面白くない」という人がいるけれど、私にとっては、面白かった〉

 など、勉強嫌いの人にとっては胸に響かない記述が盛りだくさんで、

「東大入学者が『この本が役に立った』という話を聞いたことがない」
「結局勝ち組はどこまでいっても勝ち組」

 というネット上の書き込みも。山尾氏の「話題性」がバカ売れの要因になったようだが、「成功者への近道」を期待して読む本ではなさそうだ。

※週刊ポスト2016年6月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン