芸能

まさに“元祖ジャニーズJr.” 急逝したマーちゃんに捧ぐ

JJSのメンバー。右上がマーちゃんこと林正明さん(写真提供:デイリースポーツ)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、ジャニーズJr.の歴史をひも解く。

 * * *
 ジャニーズのファン用語の中に“バック担”というのがある。バック担当=アーティストのバックで踊っているジャニーズJr.を熱烈に応援しているという意味だ。

 昨今、兄弟ものまね芸人のジャガーズが、そのジャニーズJr.に着目し、先輩たちのステージで華麗に踊るだけでなく、着替えを手伝ったり、サインボールを渡したり、演出により水浸しになった床をモップで拭いたりするさまを完コピ。ジャニーズのファン以外の層にも、ジャニーズJr.の存在と役割が広く知れ渡った。

 現在、「シアタークリエ」(東京・千代田区)では、『ジャニーズ銀座』という演目が行われている。これは、60年代〜70年代、「ウエスタンカーニバル」で若い女性たちを熱狂させた「日劇」を有した銀座の近くで、やはり当時の若者が通い詰めた「ジャズ喫茶」をイメージして、ジャニー喜多川社長が企画したもの。メインはジャニーズJr.である。

 先輩たちの背中を見ながら日々勉強し成長しているジャニーズJr.の数は、東京や関西で研修生を合わせると数百人とも1000人とも言われるほどの大所帯。Jr.がステージのメインでパフォーマンスする『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)に出演できるのはほんの一握りだし、名前のテロップを出してもらえるメンバーの数はさらに少ない。

 そんな中、グループを結成し、ジャニー社長から名前を付けてもらっている10組のユニットが日替わりでパフォーマンスを見せているのが『ジャニーズ銀座』なのである。

 当時の「ジャズ喫茶」と共通しているのは、ステージと観客の近さ。アーティストが客席まで降りてきてファンにサービスする様子も酷似している。

 4月29日、「HiHi Jet」「Classmate J」から始まったステージは、5月31日、「Love-tune」で千穐楽を迎える。出演しているのは他に「Travis Japan」「天才Genius」「MADE」「Prince」「Snow Man」。「They武道」「SixTONES」ら。ジャニーズファンでない方たちにとっては初めて耳にするグループ名ばかりだと思う。

 それぞれに売りや武器があり、キャリアやメンバーの個性もさまざまながら、各回に数枚あるかないかの当日券を求め1000人近くものファンが会場のシアタークリエの周りに行列を作るのは、いまや銀座の春の風物詩だ。

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン