「頸椎の歪みを『ストレートネック』と呼びます。日本人はデスクワークやケータイ、スマホの使いすぎなどで下を向くことが多く、本来緩やかに湾曲していなければならない首の骨がまっすぐに歪んでしまっていることが多い。そのため関節が圧迫されたり、首周りの筋肉の血流が悪くなる。肩こりの原因の9割はこの『ストレートネック』によるものです」(同前)
記者が受けた施術は、「関節包内矯正」と呼ばれるもの。関節はそれぞれ、「関節包」という筋肉で覆われている。酒井院長は、その関節包内の骨の位置を動かして可動域を矯正し、筋肉のコリや神経の圧迫を解消する。
「理論を把握したとしても習得することが非常に難しい施術です。そのため遠方からでも通ってくださる方が多いのだと思います。他の整骨院や医療機関で肩こりや腰痛の改善が見られない方ばかりです。
動きが悪くなった関節は、“建て付けの悪くなった引き戸”のようなもの。押しても引いても動かないのに、コツを知っていればスッと開く。そうしたコツを掴むべく、スタッフは日々修業に励んでいます」(同前)
※週刊ポスト2016年6月24日号