前者は、セールスマンが訪問先で一度拒否させるために、ドアが開いたらいきなり顔を突っ込むという動作に由来し、後者は、セールスマンがドアに足を入れれば、必ず何かを買わせるというセールス術から名付けられている。
この方法は、相手に親近感を抱かせて行なうと効果的だ。『悩み0(ゼロ)―心理学の新しい解決法―』(ワニブックス刊)の著者・神岡真司氏がいう。
「相手の話の言葉尻やキーワードを繰り返す“オウム返し”は、自分は受け入れられていると感じさせることができます。さらに話すリズムやスピード、声の音程や大きさを相手にシンクロさせることで、より親近感を抱かせられる」
まばたきの多さは相手が本能的に「疑わしい」「信用ならない」という印象を抱くため、意識的に目を見開いてしゃべるというテクニックもある。
※週刊ポスト2016年7月1日号