「世界でのユーザー数が16億人を突破したFacebookは、普段の仕事などの関係で断れない相手からの友達申請もあります。そんな場面で角を立てずにSNSを楽しみたいと願うユーザーに合わせて、Facebookの運営も機能を増やしています。そのひとつが『制限リスト』で、よく利用されています」(前出の高橋さん)
Facebookで友達一覧ページをみると、各々のアイコンの右に属性を示すタブがある。デフォルトだと「友達」になっており、タブのリストを表示させると「仲のいい友達」「家族」などが選べるが、そのうちのひとつに「制限」が用意されている。こちらを選ぶと、以後、制限リスト入りした「友達」には、自分の投稿は「公開」設定にしたとき以外、見られなくなる。
Facebookの制限リストや、それに類似した機能をSNSは持っていることが多い。ところが、使い方がややこしいなどを理由に、SNSをよく利用する若年層ほどもっと手軽なものとしてブロック機能を利用している。
「これまで、SNSで『ブロック』することは交流を絶つ最終手段に近いものでした。でも最近はケンカしたらブロック、仲直りしたらブロック解除、といった具合に若い世代ほど気軽で、さして深い意味なくブロックを使います。今後、すべての年代にとってブロック機能が気軽なものになるとは思えませんが、より身近な選択肢になる可能性はあります」(前出・高橋さん)
流行のサイクルが早く、そのぶん「常識」も変化し続けるSNSでの友達づきあい。リアルの人間関係と同じで、深刻に考えすぎないのが続けるコツなのかもしれない。