◆気になる選手たちの収入源
さて、卓球選手はトップクラスになると、どれぐらいの収入があるのだろうか。まず、ナショナルチームの代表に選ばれるレベルの選手になれば、ワールドツアーの賞金があるが、優勝しても数十万円と微々たるものだ。2014年3月のドイツオープンで、史上最年少優勝した伊藤美誠・平野美宇が、優勝賞金50万円と聞いて目を丸くした姿が話題になったのを覚えているだろうか。億単位の賞金が用意されるテニスやゴルフとは雲泥の差である。
ところが、トップ選手にはスポンサーが付いたり、CM出演などのオファーが来たりする。これが大きい。アスリートを起用したCM制作を複数手がけた元CMプロデューサーによれば、「顔の知られたアスリートならCM契約料は2000万円が相場。卓球では石川佳純がそれぐらいです。ただし、五輪期間中に流されるCMだと時価で5000万円ぐらい。福原愛に関しては、子どもの頃からの好感度の高さで、通常でも4000万円ぐらいだと思われます」という。
ちなみにリオ五輪でメダルを取ったことで、契約料は変わるのだろうか?
「もちろん高くなります。この人気なら7000~8000万円に跳ね上がるかもしれませんよ。たとえば、ラグビーの五郎丸歩選手の場合、W杯直後には8000万円まで跳ね上がりました」
なんとも夢のある話ではないか。しかし、石川や福原のようなケースは一握りだということも忘れてはならない。