スポーツ

高校野球 独創的な選手が多く台頭してきた理由

高校野球で個性派が多く台頭

 この夏は常識にとらわれない高校球児たちがグラウンドを賑わせた。地方予選では「ヘリコプター打法」(滋賀・滋賀学園、馬越大地選手)、「あっち向いてホイ投法」(岩手・花巻南、前野雄介投手)、「逆一本足打法」(西東京・和光、室橋達人選手)などが話題に。

 聖地・甲子園でも左足を上げた直後にカクンと伸ばしてから投げる「カックン投法」(佐賀・唐津商、谷口優成投手)や、追い込まれるとスタンスを広く取る「ノーステップ打法」(熊本・秀岳館ナイン)など、個性派が躍動した。

 独創的な選手が多く台頭してきた理由には、まず球児たちにとってメジャー中継が身近になったことが挙げられる。地上波のプロ野球中継が減る中で、規格外かつ個性的な男たちが競うメジャーは、彼らには魅力的な存在だ。

 私が発行人を務めるアマチュア野球フリーマガジン『サムライベースボール』の「好きな選手」というアンケートでも、上位に名が上がるのはメジャーリーガーか、大谷翔平、柳田悠岐という“異端児”ばかり。個性を武器に戦う選手たちへの憧れが感じられる。

 指導者の考え方にも変化がある。型にはめる指導から、自主練の時間を積極的に取り入れるようになった。今回取材した学校はどこも選手の自主性を重んじることで、既成概念にとらわれない高校生の“発想力”を引き出した。

 一途に甲子園を目指す姿はいつの時代も変わらない。だが「常識に挑戦する姿勢」には、新時代の到来を感じる。

文■古内義明(『サムライベースボール』発行人)

※週刊ポスト2016年9月2日号

関連記事

トピックス

年金改正法に仕込まれていた「厚生年金の減額継続」年金カット額をシミュレーション 「20年で200万円減」基礎年金もカットなら減額は1.5倍に
年金改正法に仕込まれていた「厚生年金の減額継続」年金カット額をシミュレーション 「20年で200万円減」基礎年金もカットなら減額は1.5倍に
マネーポストWEB
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらってるんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
【動画】大谷翔平 試合中に美容液 1本1万7000円
【動画】大谷翔平 試合中に美容液 1本1万7000円
NEWSポストセブン
阿部智里氏が新作について語る(撮影/国府田利光)
阿部智里氏『皇后の碧』インタビュー「夢の世界に見せて相当シビアなことを書くファンタジーには現実を問い直す力がある」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《TOKIO・国分太一が無期限活動休止》「演者とスタッフは“独特の距離感”だった」関係者が明かす『鉄腕DASH』現場の“特殊な事情”
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン