姫路駅から大手前通りを望む。正面に見えるのが、国宝・姫路城


 石見は手柄山を姫路の観光拠点と考え、手柄山一帯には遊園地・博物館・武道館・文化センター・太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔などが整備された。

 手柄山は1966(昭和41)年に開催された姫路大博覧会のメイン会場になり、それを機に整備が進められたわけだが、姫路駅とメイン会場とを結ぶ交通手段としてモノレールが建設された。

「モノレールは博覧会の輸送手段として建設されましたが、博覧会終了後は姫路港ちかくに立地する新日鉄(現・新日鉄住金)の工場へ通勤する人たちの足を担う構想もありました。また、石見市長の中では鳥取にも延伸して、山陰と山陽の結節点を目指すという構想もあったようです」(姫路市手柄山交流ステーション)

 博覧会の開催期間中、モノレールは盛況を博した。しかし、その後は次第に客足が遠のいていく。市バスの初乗り料金が大人20円だった時代に、モノレールの運賃は100円。それほど高額では、利用者が集まらないのは当然だった。結局、モノレールは開業から8年で休止を余儀なくされた。

 中間駅だった大将軍駅に至っては、開業から2年で休止に追い込まれている。休止しても駅や橋脚などを撤去するには費用がかかる。そのため、廃止後も都市に憑依した亡霊のようにモノレールの遺構は放置されてきた。

 モノレールが開業から50年を迎えた今年、それらは災害時に危険を及ぼすといった理由で撤去されることになった。

 公団住宅の3階に造成された大将軍駅は長らく封鎖されていたが、取り壊しに先立ち一般公開を実施。8月13・14日に実施された公開イベントには、見学者枠400人に対して約8700人の応募が殺到した。急遽、市は定員を増やしたものの、実際に参加できたのは898人にとどまっている。

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