スポーツ

世論が怖い? 大谷翔平に内角ギリギリ投げられない投手

打者・大谷の活躍はチーム内にも好影響

 本誌・週刊ポストは6月24日号で「大谷翔平を『人間国宝』にしよう」と題する記事を掲載した。大谷は「人間国宝級」の逸材であり、酷使が予想されるメジャーへの流出を含め、あらゆる形でこの才能を守らねばならないという提言である。もはやこの男は、この主張が真実味をもって受け取られるレベルに達している。かつては絵空事といわれていた「二刀流」だが、今シーズンは投げて良し、打って良しという状況になっているのだ。

 とはいえ、大谷も完全無欠ではない。ヤクルト・巨人・阪神で4番を打った野球評論家の広澤克実氏は、「大谷のウィークポイントはインコースだ」という。

「大谷はフォークやチェンジアップなどバッテリーの低めの配球を読んでミートする打者です。インコースでも低めなら上手にさばけるが、高めのボールに関しては、他のコースに比べると苦手としています」

 もちろん、パ・リーグの各球団スコアラーは大谷の弱点を把握している。8月24日終了時点で、大谷が打者として出場した全19試合のうち、ホームラン9本、打率4割1分5厘とカモにされているソフトバンクのベンチからも「内角を厳しく攻めろ」との指令が出ているという。

「日ハムを攻略するには、大谷を抑えることが最も効果的であり、ソフトバンクのベンチからも、“内角をえぐるような球を投げろ。当てても構わない”との指令が出ているそうです。

 だが、肝心の投手陣が尻込みして内角ギリギリを投げられない。右投げ左打ちの大谷は打席では右腕が剥き出しとなる。もし球界の至宝である大谷の右肘にぶつけてケガをさせたり、投手生命を奪うことになれば、世論を敵に回しかねない。それは日本球界にとって大きな損失です。誰も傷をつけたくないと思っている」(ソフトバンク担当記者)

 そんな投手心理を見越して、打席の大谷は精神面で優位に立っているという。

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト