芸能

映画「超高速!参勤交代」佐々木蔵之介 「もう速く走れない」

佐々木蔵之介が新作映画の秘話を語る

 2014年に公開され、異色の時代劇エンターテインメントとして話題を呼んだ映画『超高速!参勤交代』が帰ってきた! 体を張った熱演が光る主演の佐々木蔵之介が、『超高速!参勤交代リターンズ』 (公開中)への思いや撮影のマル秘エピソードをユーモアたっぷりに明かしてくれた。

 * * *
 前作が公開されて1か月後くらいに、プロデューサーから「参勤で江戸に行ったので、続編では交代で磐城国に帰ってください」と言われました。「前作の倍、走ってもらいます!」って言うので、やめておいたほうがいいんじゃないですか? とお答えしたんです(笑い)。リターンズの設定は参勤の1か月後ですけど、実際には前作から2年たっていて。演じるほうの身としては体力が落ちているんですよ(笑い)。でも、走るシーンはもちろん、アクションも前作の倍、やりました。

 政醇(まさあつ)が死体に扮して関所を通るシーンでは、樽から転げ出たときに白目を剥いて舌をべろっと出すんです。それはぼくの演技プランで、どうしてもやりたかった。誰もやれとは言ってないんですけど(笑い)、これは外せないと思ってメイクさんと相談して舌も黒色に塗りました。実は閉所恐怖症という設定ですが、ぼくが子供のころから苦手なものは蜘蛛の巣。蜘蛛は平気なのに(笑い)。

 前作以上に本格的な立ち回りも多くて、戦っている最中にお咲(深田恭子)から「私のことどう思ってるの? ちゃんと言葉で伝えて」と言われるシーンは、シナリオを読んだ時点で難しいな、と思いました。でも、うまく成立したら上質な時代劇エンターテインメントになると思いながら演じたので、注目してください。

 参勤交代の道中のように、プライベートで行く旅もハプニングばかり(笑い)。あまりほかの人が行かない国を旅したいので、去年はウクライナに行きました。ガイド本は単体のものがなくて、ロシアの中の数ページだけ。首都キエフの地図も1ページの半分もないくらい小さいんですよ! その地図だけで、ずっと過ごしていました。

 映画のスタッフから「参勤交代は、1年おきにあったんですよ」と冗談交じりに言われたりしますが、これ以上はもう速く走れない(笑い)。ひとまず、これで見おさめていただけたらと思います!

【Profile】
1968年2月4日生まれ。京都府出身。O型。2014年公開の映画『超高速!参勤交代』で、第38回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した。2017年には映画『破門ふたりのヤクビョーガミ』(1月28日)、『3月のライオン』、『花戦さ』が公開予定。

◇映画『超高速! 参勤交代リターンズ』(公開中) 全国松竹系ロードショー
藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)が率いる弱小で貧乏な湯長谷藩一行は、江戸へ参勤を果たして間もなく、交代のための帰路を目指す。途中で一揆勃発の知らせが入り、参勤の倍の速さで城に戻らなくてはいけなくなるが…?

撮影/江藤はんな(SHERPA)

※女性セブン2016年9月22日号

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン