箱根、伊豆なんていうアクセス抜群な温泉もいいけれど、人里離れた場所にひっそりたたずむ温泉地で、星なんか眺めながら入る風呂は最高である。秘湯といえど、行くのにメチャクチャ苦労するわけではなく、少しだけ遠出するだけでいい、初心者向けの所を温泉研究家が教えてくれた。
『TVチャンピオン』(テレビ東京)の『温泉通』で3連覇を達成、得意技は利き湯という郡司勇さんがオススメする栃木の温泉のひとつ、にごり湯で日本一の美肌になれるというのが奥鬼怒温泉の『加仁湯(かにゆ)』。
栃木県の最奥の山中にある温泉で、泉質、効能の異なる5本の源泉を持っており、そのうちにごり湯が4本ある。そのにごり方はその日の湯の出る量や気温、気圧によって変化し、毎日違うにごり方をする。“肌がツルツルになる日本一の美人の湯”といわれている。
「白濁した硫黄泉で硫黄臭が強く存在感がある。大きな露天風呂があるが、小さな貸し切り露天風呂も4か所ある。奥鬼怒4湯といい、ほかに八丁の湯、日光沢温泉、手白澤温泉が近くにあるが、そのなかでもいちばん白濁した温泉です」(郡司さん)
秘湯度 ★3.5
【基本情報 】
住所:栃木県日光市川俣871
営業:通年(ただし、雪等の天候状況により、一部露天風呂は休業になることも)
宿泊料金:1泊2食付き宿泊、1室2名の1人料金1万3110円~
日帰り入浴:大人500円、9~15時
日光宇都宮道路今市インターより車で約1時間40分で、女夫渕の駐車場。そこから送迎バスで約25分。(日帰り入浴者はバスが利用できないので、駐車場から徒歩約1 時間20分)
※女性セブン2016年9月29日・10月6日号