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落合博満GM 親会社・中日の記者から嫌われる理由

来季は中日ドラゴンズの巻き返しなるか?

 現役時代は3度の三冠王、8年間の監督生活で中日ドラゴンズをリーグ優勝4回、2007年には日本一に導いた落合博満氏だが、「強いけど面白くない」という評価が定着している。その背景には、徹底した秘密主義で情報を出さず、采配の意図や狙いも説明しようとしない独特なマスコミ対応もあった。

 記者の目を節穴と評してプレッシャーで記事内容をコントロールしようとする手法は、GMになってからも、マスコミの評判は芳しくなかった。そして、今年、中日は最下位に沈んだ。

「とくに、ドラゴンズの親会社である中日新聞、中日スポーツの記者には嫌っている人が少なくない。落合氏が情報を流すのは、評論家時代に世話になった日刊スポーツが多いんです。そうなると、“新聞を売るために球団を持っているのに、なんでスクープがライバル社に出るんだ”と不満を募らせる記者が出てくる」(中日球団関係者)

 監督時代と変わったのは、GMになって以降、チームが勝てなくなったことだ。

 GMは基本的に、ドラフトやFAといった補強、あるいは選手の放出、監督・コーチ人事などいわゆる「人材配置」に責任を持つ立場となる。

「GM就任当初は、FA交渉の前面に立ち、巨人から小笠原(道大、現二軍監督)を引っ張ってくるなどしたが、次第に“好き嫌い人事”のほうが目立つようになってしまった。コーチ陣には“落合派”と呼ばれる子飼いが配され、谷繁監督が落合派よりも横浜時代から一緒の佐伯コーチを重用すると、それが軋轢につながった」(前出の球団関係者)

※週刊ポスト2016年10月14・21日号

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