「平さんには以前から、男性と手を繋いで歩いていたという目撃情報がかなりあったので“男性関係”について、記者たちは手を変え品を変えて質問しました」(石川さん)
平は「ぼくは若い頃から、なぜかそう言われるんです」と受け流し、それでもしつこく尋ねられると「そういうことは、ぼくが答えるより彼女に聞いてみてください」と佐久間に振った。すると、佐久間はにっこり笑って「そういうことはまったくございませんよ」と否定して見せ、離婚するにせよ、息の合った夫婦のやり取りには、会場内が笑いに包まれた。
それで一度は噂は収まった。ところが、2012年に佐久間は日経新聞の連載『私の履歴書』でこう綴って大きな波紋を呼んだ。
《夫婦となるとこちらが見たくないものまで見えてしまう。相手を十分に見極める時間が少なかったせいもあるだろう。「結婚してから初めて分かった」ということも少なくなかった》(2月19日付)
「それは平さんの“男性関係”をほのめかしたものだと受け止められました。それでも14年間結婚生活を続けたのは、子供の存在があったからでしょう」(石川さん)
その離婚から17年後の2002年、舞台『鹿鳴館』で平と佐久間は離婚後初共演を果たす。そしてその舞台は長男のデビューでもあった。岳大は今年、NHKの大河ドラマ『真田丸』に武田勝頼役で出演して評判になった。
「岳大さんの『真田丸』での存在感ある演技に幹二朗さんを重ねて見ていた人は少なくありません」(前出・関係者)
異形の名優の魂は、息子に受け継がれている。
※女性セブン2016年11月10日号