高須:かっちゃん基金は、完全に僕のポケットマネーだからね。ちゃんと税金を払って残ったお金で設立したもの。「高須克弥記念財団」もそう。あと、よく税金対策でいろんなところに寄付しているって言われるけど、それも間違いだね。僕は国や自治体、特定の公益法人というよりも、個人に寄付することがほとんどだから、所得控除の対象にはならない。完全にポケットマネーを出してることになる。
ただね、西原(理恵子)が、高須賞第1号を狙ってるんだよ。これはもう渡すしかないのかな(笑い)。
──鳥取の地震発生直後にも1億円を寄付する準備ができたとツイッターでつぶやかれてましたね。
高須:ヘリを飛ばして救援物資を届けようかと思ったけど、救援が必要な地域もなかったし、要請もされなかったから。求められてもいないのに勝手に行くのはただの迷惑。ボランティアでも何でもない。
でも、どんな状況になっても被災のために勉強ができなくなる子供が出ないよう、被災地支援のための1億円はすでに高須奨学金として確保してある。いつでも寄付できる状態になっているよ。
僕の子供たちはみんな、僕より稼げるくらいのお医者さんになってるんだし、財産を残す必要もない。だから、僕のお金は自由に使うし、僕が助けたいと思った人を助ける。絶対にお金が必要なはずなのになかったり、何かを頑張りたいと思ってるのにお金がないせいで頑張れなかったりするのは、おかしいもん。僕のお金で幸せになる人がいるんなら、それはこれからもどんどん出していきますよ。
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ポケットマネーで「高須賞」設立を宣言した院長。果たして誰が受賞するのか? 西原さんの受賞はあるのか? 気になるところです!
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)など。