「組織の中にいて、いい人でいるのをやめて好きなことを言ったら、あいつ生意気だといわれて、滅びますよ。世間って、そういうものです。私がこうして生きてこられたのは、作家だから。滅びようと滅びまいと、ひとり。だから気軽に物が言えるんです。
でも、安藤さんは違う。周囲の人を気にしなきゃいけない、ひとつの責任がある。あなたが滅びちゃ皆が困るわけですよ」
放送で、とりわけ大反響だったのは「親は理不尽でいい」という、巷に並ぶ子育て本などとは正反対の子育て論。「子供への接し方に悩んでいたが、もっと自然でいいと思えてホッとした」「自分が子供にした理不尽が許された気持ちになった」など、共感の輪が広がった。
安藤さんはスタジオで、「親が怒る時には、親が正義だと私たちは思うんだけど、実はすごく理不尽な理由があったりするわけですよね。例えば親同士のけんかであったり。でも、何かわからないんだけど、子供は子供なりに学ぶというのが、佐藤さんの子育て論だと思うんですね」とインタビューを振り返った。
相談した高橋さんは「おっしゃる言葉が全部“なるほど”って心に刺さりますね。世の中に出たらそういう(理不尽な)ことばかりじゃないですか。それをどう伝えたらいいんだろうと思っていましたが、自分が示せということなんですね」と得心が行った様子。
カンニング竹山も「やはり親が理不尽というのはすごく納得いきますね。よくわからずに怒られたり、よくわからずにぶん殴られたりしていましたから。それでも一応真面目に生きていますからね。だからやっぱり必要なことなんでしょうね」と賛意を示した。
即ち、理不尽な親でいいのだ。
※女性セブン2016年12月8日号