「直接肌に触れたところは雑菌が発生しやすいので、ティッシュなどで拭きとるようにしてください。ブラシやパフもティッシュで拭きとりながら使い、一度肌についた部分は製品につかないようにし、使い終わったら必ず石けんで洗う。保存場所は高温多湿を避け、衛生的に使用すれば雑菌の繁殖は防げますので、開封から1年くらい使えるものもあります。ただし、水分がないといっても口紅などの油分は空気に触れると酸化します。唇は粘膜で荒れやすいので、1年以内に使い切ったほうがいいでしょう」
とくに注意が必要なのは、目元に使うアイテムだ。
「マスカラやリキッドアイライナーは液体のため菌が繁殖しやすい上、目に入るリスクが高い。米国では古いアイライナーを使用したために失明したという例もあるんです。一度開封したら3か月が期限だと思ってください。アイシャドーも6か月以上の使用は控えましょう」(関根さん)
乾燥するこの時期は、美容オイルでスキンケアする人も多いだろう。オイルは菌の繁殖の心配はないが、油なので酸化の恐れがあるという。
「ホホバ油など1年以上使えるものもありますが、ローズヒップ油や月見草油などは1か月、その他のオイルもブレンドされていれば、3か月以上は使わないほうが安心。酸化した油を使うと肌トラブルにつながります」(関根さん)
また、日焼け止めに含まれる紫外線を吸収する成分は、開封後時間が経つと効果がなくなってしまうため、今年の夏に使っていた日焼け止めは年越しさせずに処分しよう。
※女性セブン2016年12月15日号