ライフ

海上自衛隊に伝わる伝統の宴会芸「人間シャワートイレ」とは

海上自衛隊に伝わる伝統の宴会芸とは

“お堅い”イメージの強い「海上自衛隊」には伝統の宴会芸がある──。自衛隊関係者を取材するため、SNSで自衛官と思しきプロフィールの人を検索していたら、横須賀の潜水艦乗員と名乗る男性が、宴会場で撮影された“衝撃写真”を掲載していたのを見つけた。

 寝そべる1人の男性。その顔の上には、下半身を露出した別の男性がしゃがみこんでいる。しかも、寝ている男性は、しゃがむ男性の肛門に向かって、水を吹きかけている。

「人間シャワートイレ」と題されたそれらの写真は、海自横須賀基地所属の潜水艦乗員たちによる忘年会の席上でのことだと記されていた。日記の主は得意気に綴っていた。

〈2分隊一同で行なった“人間シャワートイレ”だ。俺も先輩から洗って貰った。俺も後輩から洗って貰った。艦長は大笑いだが、副長は嫌そうなスカした顔つきでみていた。防大出身の艦長と違い、一般大出の幹部である副長はいまいちノリが悪い〉

 この人間シャワートイレは果たして本当に伝統芸なのか。防衛省厚生棟内にある喫茶店で海自パイロットと潜水艦艦長経験者2人に聞いた。

「ああ、ピューって肛門に水吹きかけるやつね。あれは航空隊の芸でしょう?」

 あっさり認めるパイロットに、潜水艦乗りは「いや、あれは潜水艦のお家芸の筈だけど……」と語気を強め、「どっちのものか」の言い争いに。どちらにしても海自の伝統芸であることは間違いない。

 宴会は“無礼講”、これは職業にかかわらずであった。

(証言者/経済ジャーナリスト・秋山謙一郎)

※週刊ポスト2016年12月16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン