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プロのピアニストも実践する「ゆび一本」練習法のメリット

ピアニストの蔵島由貴さんが語る「ゆび一本」練習法とは

 ピアノというと、五本ゆびをフルに使って弾くのは当たり前。いかにスムーズに、速く正確に鍵盤を押さえられるかが勝負だと思う人も多いのではないだろうか。そんななか、ピアニストの蔵島由貴さんが提唱している、「ゆび一本」からピアノにふれるメソッドが注目を集めている。

 蔵島さんは東京藝術大学を卒業した後、イタリアの名門ピアノ教育機関、イモラ国際ピアノアカデミーに留学している。蔵島さんが語る。

「留学中に地元の子どもたちが、ベートーヴェンやショパンなどの名曲を弾いているのにびっくりしました。というのも、私自身、子どものころからピアノに触れていますが、弾く曲に関しても、先生から『順番通りに』という指導を受け、憧れの名曲を弾く許可をもらうのは基礎練習を何年も続けた後だったからです」

 そうした経験から、蔵島さんは初心者でも憧れの曲にふれるためにどうしたらいいかを考えたという。そして思い当たったのが、イモラでも行っている「ゆび一本」でキーフレーズを弾く練習法だった。

「『ゆび一本』だと、どうしても素早い動きや難しい動きができないため、必然的にひとつひとつの音をゆっくりと丁寧に弾くこととなります。じつはこれ、プロのピアニストも行っている定番の練習法なのです」(同前)

 この方法を応用し、初心者向けにアレンジしたのがこのメソッドで、まずは曲を耳で覚え、ドレミで歌って、該当する鍵盤を「ゆび一本」で弾くというやり方だ。言われてみれば子どものころ、遊びでピアノにさわるときは、「ゆび一本」で音を探っていたという方も多いのではないか。これなら確かにピアノ初心者でも名曲にふれる近道になりそうだ。

 とはいえ、気になる点がふたつある。ドレミで歌うといっても、黒鍵(♯や♭のついた音)を歌う際は、どうしたらよいのか。ドの#を「ドシャープ」と早口でうたうわけにはいかないだろう。そこで蔵島さんは、ドレミファソラシドのほかに、黒鍵に名前をつける方法を採用したという(西塚式音名)。例えば、ドのシャープを「デ」と発音すれば、スムーズに歌うことができる。

 もうひとつは、本式の楽譜を「ゆび一本」で弾くには、少し複雑すぎるのではないか、という懸念だ。

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