ライフ

【著者に訊け】和田裕美氏 初小説『ママの人生』

和田裕美氏が初小説『ママの人生』を語る

【著者に訊け】和田裕美氏/『ママの人生』/ポプラ社/1400円+税

 外資時代は契約成約率98%、ビジネス書の著書発行部数200万部超といった数字と、目の前のよく笑いよく話す女性が、どうも重ならない。

「私の場合、実績しか誇れるものがないので仕方ないんですけど、数字だけ見られると相当イヤな女だと思われるみたいで(笑い)」

 そんな和田裕美氏の人気の秘密を、初小説『ママの人生』に垣間見た気がした。

〈ママは、わたしが小学校二年生のときからわたしだけのママじゃなくなった〉とあるように、本書は生前、京都でスナックを営んでいた自身の母をモデルにした半自伝小説。茶髪にミニスカートがよく似合うママは主人公〈保美(ほのみ)〉と〈おねえちゃん〉、そして〈パパ〉がいながら常に恋をしては失敗することを繰り返し、それでいて間違っていない。

 一言で言えば〈自由〉なのだが、その孤独や責任も全部受け止めて、人は誰しも1人という事実をみんなと生きる、みんなのママ。そんな愛すべき遺伝子が、伝説の営業ウーマンにも確実に受け継がれている。

「皆さん、どうせビジネス書作家の小説だろうと期待値ゼロで入るのか、読んで頂いた方からは『思ったよりいい小説だった』って、よく言われます(笑い)。

 なぜ小説かといえば、ある時、ビジネス書なんて全然好きじゃないのに私の担当にされちゃった女性編集者と企画の相談をしていて、『私の母はとにかく面白い人だった』という話になったんです。そうしたら『その話、ぜひ小説で読んでみたいです』って。彼女はそれこそビジネス書作家に小説を書かせるくらい、冒険する人だったんです」

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン