国内

ネット時代に編集、ライターの仕事はどう進化したのか

ネットニュース編集者の中川淳一郎氏

 医療系情報キュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」を発端とした、キュレーションメディアをめぐる騒動が続いている。ネット時代の編集者、ライターとは、どのような職業になったのか。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が考察する。

 * * *
 身体に不調を覚えたら、ネットでその症状を検索する人も多いのでは。「血圧下がらない」や「嘔吐 黄色い液体」などと入れ、検索上位に表示されたサイトを見ては「ははーん、胃酸が出過ぎているんだな。なになに、このサプリメントを飲めばいいのか!」などとやっているのではないだろうか。

 検索の上位にあるから信頼できる、ということを完全に覆す騒動がここしばらくネット業界を騒がせている。DeNAが運営する医療関連情報サイト「WELQ」の記事が他サイトのコピペだらけで、パクったものの語尾を変えるなどするだけで、あたかもオリジナルの記事を出しているかのようにしていたのだ。

 たとえばとあるクリニックのHPから該当するテーマの記事を見つけ、それをコピペ。「さらに」という言葉が元記事にあったら「続いて」に変えるといったやり方だ。「と考えられる」という一節があったら「とも解釈することができます」と変更し、逃げの手を打っておく。

 記事の中には、某サプリメントが放射線障害に効果があるといった、インチキ極まりないものもあり、これが「信頼に値するサイト」として検索エンジンから優遇され続けてきたのである。結果的にWELQの記事は非公開となり、これに肝を冷やした別会社も、同様のサイトの一部記事を削除した。

 ここでネット時代における編集者の役割について考えていきたい。

 ここ4年ほど、「簡単に始められる!」とばかりにネット上でメディアが続々と誕生しては消えていっている。メディアの目的は多くのアクセスに伴う広告費の獲得だ。彼らの検索エンジン対策は見事なもので、インチキでありながら立派に上位に登場させる技術力だけはあったのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン
アスレジャー姿で飛行機に乗る際に咎められたそう(サラ・ブレイク・チークさんのXより)
《大きな胸でアスレジャーは禁止なの?》モデルも苦言…飛行機内での“不適切な服装”めぐり物議、米・運輸長官がドレスコードに注意喚起「パジャマの着用はやめないか」
NEWSポストセブン
(左から)小林夢果、川崎春花、阿部未悠(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫の余波》女子ゴルフ「シード権」の顔ぶれが激変も川崎春花がシード落ち…ベテランプロは「この1年は禊ということになるのでしょう」
NEWSポストセブン
吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
小磯の鼻を散策された上皇ご夫妻(2025年10月。読者提供)
美智子さまの大腿骨手術を担当した医師が収賄容疑で逮捕 家のローンは返済中、子供たちは私大医学部へ進学、それでもお金に困っている様子はなく…名医の隠された素顔
女性セブン
英放送局・BBCのスポーツキャスターであるエマ・ルイーズ・ジョーンズ(Instagramより)
《英・BBCキャスターの“穴のあいた恥ずかしい服”投稿》それでも「セクハラに毅然とした態度」で確固たる地位築く
NEWSポストセブン
北朝鮮の金正恩総書記(右)の後継候補とされる娘のジュエ氏(写真/朝鮮通信=時事)
北朝鮮・金正恩氏の後継候補である娘・ジュエ氏、漢字表記「主愛」が改名されている可能性を専門家が指摘 “革命の血統”の後継者として与えられる可能性が高い文字とは
週刊ポスト
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「箱わなで無差別に獲るなんて、クマの命を尊重しないやり方」北海道・知床で唱えられる“クマ保護”の主張 町によって価値観の違いも【揺れる現場ルポ】
週刊ポスト
火災発生後、室内から見たリアルな状況(FBより)
《やっと授かった乳児も犠牲に…》「“家”という名の煉獄に閉じ込められた」九死に一生を得た住民が回想する、絶望の光景【香港マンション火災】
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン