スポーツ

角居勝彦調教師、平日開催GI誕生の動きに懸念表明

調教師の角居勝彦氏

 2歳馬の中距離戦線チャンピオンを決めるホープフルステークスは、来年GI化の動きがあり、年内最後のGIとして平日開催になる見込みだ。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、平日開催のGIについて、思うところをお届けする。

 * * *
 2歳馬の中距離戦線チャンピオンを決め、来年にもつながる重要な位置づけですが、いささかややこしいところもあります。

「ラジオNIKKEI杯2歳S」(GII)といわれていたこのレースは、かつて阪神競馬場で行なわれていました。GIである朝日杯フューチュリティSが中山のマイル戦だったこともあり、クラシックを狙う関西馬が挑んできたレースです。これが2014年からホープフルSになり、舞台も阪神から中山へ。その際、もともとは有馬記念当日に行なわれていた2歳オープンの名称を冠したわけです。

 前身の阪神開催のときには、そうそうたるメンバーが勝っています。タヤスツヨシ、アドマイヤベガ、ロジユニヴァース、角居厩舎では2009年のヴィクトワールピサ。数多くの名馬を輩出しています。

 中山に移ってからはまだ2年ですが、どうしてもオープン特別という印象が拭えません。この時期、関西の陣営からすれば、中山の馬場が悪くなっていく時期に出かけたくはない。

 とはいえ中山の2歳オープン時代、角居厩舎はエキゾーストノート(2004年、安藤勝己騎乗)で勝っています。デビューから2戦乗ってもらった鞍上を確保できたこともあって東のオープンを使ったのですが、その後はクラシック戦線には乗れず、最後は障害に転向。ホープフルSが平地での最後の勝利でした。

 この年のラジオたんぱ杯覇者はヴァーミリアン。クラシック戦線では結果を出せませんでしたが、ダートに戦場を移してからはJCダート、フェブラリーSを制覇、地方交流も含めてGI9勝という素晴らしい成績を残しました。開業間もない角居厩舎としては、この段階で強い馬にぶつけたくはなかったというのがありました(ちなみにこの世代のクラシックはディープインパクトが3冠を制覇したが、2004年12月19日に新馬を勝ったばかり)。

トピックス

永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン