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角居勝彦調教師、平日開催GI誕生の動きに懸念表明

 たしかに、2000メートルの2歳重賞を、皐月賞が行なわれる中山競馬場でという論理はわかります。しかし、クラシックを狙う馬にとって、中山を経験させるというなら、明けて3月の弥生賞でも間に合うと考えています。

 2歳中距離のチャンピオンを決する、という位置付けにも違和感があります。朝日杯FSで1600メートルのチャンピオン、ホープフルで2000メートルのチャンピオンを決める。その意義がどこまで深いのか? では2歳牡馬の年度代表はどうするのか? などと思っているファンは少なくないのではないでしょうか。

 批判的なことばかりを連ねましたが、有力2歳馬が多い今年の角居厩舎にとっては、使い分けできる妙味があります。11月に京都の新馬戦(芝1800メートル)を快勝したグローブシアター。昨年クラシック戦線に乗りながら、無念の涙を飲み、故障で引退を余儀なくされたリオンディーズの弟で、兄同様2戦目でのタイトル奪取を狙っています。

●すみい・かつひこ/1964年石川県生まれ。中尾謙太郎厩舎、松田国英厩舎の調教助手を経て2000年に調教師免許取得。2001年に開業、以後15年で中央GI勝利数23は歴代2位、現役では1位タイ(2016年12月11日終了時点)。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援、障害者乗馬などにも尽力している。引退した管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカ、エピファネイア、サンビスタなど。

※週刊ポスト2017年1月1・6日号

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