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2017.01.01 16:00  女性セブン

1979年『きょうの料理』小林カツ代さんの時短料理が大反響

 昔と違ってアクの減ったごぼうは、酢水にさらす手間を省く。干ししいたけも水でゆっくり戻さずに、砂糖を少々入れてレンジでチン。

 普通の主婦だった小林さんの「今、乗り越えられればそれでいいんです」という言葉と、ちゃっちゃと料理を作っていく姿に、多くの女性が勇気づけられた。

「肉じゃががフライパンでできちゃったり、本当に時間をかけずにできる料理ばかり。カツ代さんを見て“無理して手間をかけなくてもいいんだ”“ラクにやるは賢いことなんだ”って思えるようになりました」(52才女性)

 平成の世になり、バブルが崩壊すると、外食を控える人が増え、家庭料理への回帰が進んだ。しかし、向かったのは「手作り」ではなく、冷凍食品やスーパーで買ってきたお総菜を食卓に並べるだけの“中食”だった。

 家族が一緒に食卓を囲まずにそれぞれ好きな時間にバラバラに食事をとる家庭が増え、共働きの両親の帰りが遅いために子供がひとりでご飯を食べる“孤食”も問題になった。

 しかし――そうした“料理離れ”は今も変わっていない。外食ではワンコインで食べられるファストフード店があふれているし、デパ地下に行けば、味もおいしくて栄養バランスも考えられた総菜がいくらでも売られ、“孤食”の傾向も一層進んでいる。

 そんな時代だからこそ、「手作りすることの良さを伝えたい」と、『きょうの料理』のチーフプロデューサー・大野敏明さんは語る。

「食べてもらう家族のために、その日の健康状態でちょっと味の加減をしたり、少し自分なりのアレンジをして愛情を込めた工夫をしたり。料理すること自体がクリエーティブで、すごく楽しいってこともある。そうしたことができるのが料理の良さだと思うんです」

『きょうの料理』にも出演する料理愛好家の平野レミさんは、テレビで数々のユニークな料理や手軽な調理法を伝えている。それは料理の楽しさを伝え、実際に作ってほしいからだ。

「今、出来合いのものばかりを買っているお母さんが増えているけれど、それじゃ母親の愛情ってなかなか伝わらないわよね。

 私が子供の頃は母親がぜんぶ作ってくれていて、朝食の準備でかつおぶしを削る音が目覚まし代わりだったぐらい。味だけじゃなくて、母親が作る料理にはそうした記憶が刻まれている。大人になったときに思い出すおふくろの味が、レトルトの“袋の味”になっちゃったら悲しいでしょ」(レミさん)

※女性セブン2017年1月5・12日号

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