ライフ

5種類あるしょうゆ 臭みを消すなど4つの効果は全種に共通

しょうゆの基本を解説(写真/アフロ)

“さしすせそ”とは、料理の時、調味料を入れる順番のことで、「さ=砂糖」、「し=塩」、「す=酢」、「せ=せうゆ(昔の表記で“しょうゆ”)」、「そ=みそ」を指す。この順で入れるのには、実は科学的根拠がある。それを知れば、もっと料理上手になれるかも!? そのうちのひとつ、「しょうゆ」について解説する。

 発酵調味料のしょうゆは、各地で独自のものが造られ、発展してきた、とはキッコーマンの青山秀太郎さん。ただし、以下の4つの効果はどのしょうゆにも共通しているという。

【1】肉や魚の臭みを消す。
【2】しょうゆに含まれる香味成分や乳酸などが塩味をやわらげる。
【3】しょうゆの中のアミノ酸と糖分が熱に反応して香ばしい風味をつける。
【4】殺菌効果がある。

 大さじ1で塩分が約2.4g(こいくちしょうゆの場合)含まれているので、料理に入れる順番としては、塩同様、砂糖の後がおすすめ。

 最近では、しょうゆをベースにした「だし入りしょうゆ」なども人気があり、使いわけることで、料理の幅が広がる。

◆さっと調理には生しょうゆが◎。

「しょうゆは基本的に火入れ(加熱処理)をして造ります。生しょうゆは、その火入れをしないので、搾ったままのフレッシュなおいしさが味わえます。鮮やかな赤色をしているので、煮込み料理より、さっと加熱する料理に向いています」(青山さん、「」内以下同)

 生しょうゆは、炒め料理に使うことで初めて火を通すことになるので、香りが豊かなのが特徴。短時間の調理で、きれいな色に仕上げたい炒めものやチャーハンに使うのがおすすめだ。

 丸大豆はまろやか。普通のしょうゆは、脱脂加工大豆で造られるものが多い。一方「丸大豆しょうゆ」は、大豆を丸ごと使っているため、大豆の油分が含まれ、まろやかな甘みがある。

◆しょうゆの保存方法は、冷蔵が正解。

 開栓前なら常温保存でOK。ただし、ペットボトルや瓶入りのしょうゆは、開栓したら冷蔵庫で保存を。しょうゆは空気に触れると酸化するので、香りや風味が保たれる1か月程度で使い切るのが理想的。

◆しょうゆには5種類ある。その違いは、以下のとおり。

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト