コラム

30代投資家 億単位の融資受けた太陽光発電投資の勝算

3年前にIT企業を退職し太陽光発電投資に挑戦

 いつからか投資の世界では、1億円以上を稼ぎ出した個人投資家のことを「億り人」と呼ぶようになったが、その下には“億り人”を目指す個人投資家たちがひしめき合っている。彼らは、いかにして資産を築き上げているのか?ホンダタロウさん(仮名。30代・投資歴16年・運用金額2000万円+α)が、自身の投資遍歴を振り返る。

 * * *
 大学1年生だった2000年、「サラリーマンにはなりたくない」という漠然とした思いから、バーチャルトレードで練習をしつつ、バイトで貯めた100万円を元手に株式投資を始めました。当初は、ネット掲示板の情報を鵜呑みにして、青木建設や大和建設など値動きの荒い銘柄を買って倒産された経験も……。

 大きく儲けることができたのは、やはりアベノミクス相場でした。2012年12月の総選挙で自民党が圧勝するのに賭け、複数の消費者金融などから合計600万円を借りて、日経225先物を購入したんです。まさに“人生を賭けた”大勝負でした。

「今日上がらないと破産する」という状況まで追い詰められたこともありましたが、何とかその日に上昇してくれて、首の皮一枚繋がって助かりました。結果的には、半年で1000万円のプラスとなり、人生最大の利益を得ることができました。

 現在の株式の運用額は2000万円ほど。これまでSEとして働いていましたが、3年前に退職しました。きっかけは太陽光発電投資です。再生可能エネルギーの「固定価格買取制度」が始まり、10kW以上の太陽光発電なら、国が20年間、一定額で買い取ることを約束していて、「これだ!」と思ったのです。

 一般的な太陽光発電投資の表面利回りは12%程度。例えば1億円の融資を受けて始めると、国が買い取りを約束している20年のうちの15年くらいは返済などに回り、利益もほとんど残りません。でもそこを我慢すれば、残り5年は売電によって得られる1200万円が毎年利益になるというイメージです。

 会社員だと融資を受けやすいのですが、すぐには融資がおりなかった。そこで僕は家電販売サイトをつくって、採算度外視で月商3000万円の会社をつくるなどして、なんとか9000万円の融資を受けることができました。

 2015年にはさらに2億円の融資も受けることができ、太陽光発電に追加で投資。16年後から5年間、毎年2400万円ほどの利益になる予定です。高く売れるようであれば、途中で売却も考えています。

 また、この法人で証券口座もつくり、確実に利益が狙えそうなIPO(新規公開株)にも応募しています。有望なIPOはなかなか当選しにくいのですが、SBI証券のチャレンジポイントが貯まっていたおかげで、先日上場したJR九州株は合計800株当たり、初値で売って40万円の利益になりました。

 胃が痛くなるようなトレードは長く続けられないですから、今後はビジネスをしながら、手堅く利益が狙えるIPOや優待株でストレスフリーなトレードをしつつ、将来の太陽光発電の利益にも期待したいですね。

マネーポスト2017年新春号

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン