芸能

『左江内氏』で話題沸騰 佐藤二朗のアドリブ芝居が進化

『スーパーサラリーマン左江内氏』で話題の佐藤二朗(公式HPより)

 人気ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)では、堤真一のさえないサラリーマンぶりが好評だが、もうひとりツイッターを中心に話題を集めている出演者が佐藤二朗(47才)だ。毎回、さまざまなキャラを演じ分け、堤と絶妙のかけあいを見せるのだが、2人のやりとりはなんとアドリブだという。佐藤のアドリブ芝居の進化について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
『スーパーサラリーマン左江内氏』で、ネット上の反応が最も多いのは、佐藤二朗さんの登場シーンです。各話3分弱のワンシーン限定出演ながら、1話ではカラオケボックス、2話ではバッティングセンター、3話では漫画喫茶の店員として、堤真一さんと抱腹絶倒のかけ合いを見せました。

 いかにも佐藤さんらしいのは、それぞれ「テンションゼロの中年フリーター」「ふた昔前の少年野球コーチ」「コミュ障だけど雄弁なオタク」など、キャラクターの裏設定があること。どもったり、息が切れたり、あくびをしながらしゃべったり、語尾に「ザンス」「ゾイ」「左様」「バカヤロー」を出し入れしたり、話し方や表情をガチャガチャのように変えています。

 驚かされるのは、堤さんとのかけ合いが「本番のみの一発勝負」であること。堤さんは、「佐藤さんがどんなキャラクターでどんな演技をするのかまったく知らない」状態で撮影に挑んでいるため、「2人がどんなアドリブ演技を見せるか」というドキュメント要素があるのです。ちなみに1話で2人が“恋ダンス”を踊ったシーンも、佐藤さんは事前に振り付けを見せてもらえず一発勝負でした。

 佐藤さんのアドリブは、昨年放送の『ニーチェ先生』(日本テレビ系)でも爆発していましたが、今作では堤さんとの化学反応でさらなる進化。「笑いの裏に密かな緊張感や違和感が透けて見える」という点では、笑福亭鶴瓶さん司会のアドリブ芝居番組『スジナシ』(TBS系)を思い出させるものがあります。

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
混み合う通勤通学電車(イメージ)
《“前リュック論争”だけじゃない》ラッシュの電車内で本当に迷惑な人たち 扉付近で動かない「狛犬ポジション」、「肩や肘にかけたままのトートバッグ」
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
リフォームが本当に必要なのか戸惑っているうちに話を進めてはいけない(イメージ)
《急増》「見た目は好青年」のケースも リフォーム詐欺業者の悪質な手口と被害に遭わないための意外な撃退法 
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン